見出し画像

ジブリ童貞スピンオフ/娘にハイジを観せる育児(vol.2)

ゴールデンウィークが明けた途端、これまでコロナ進行だった漫画企画の進捗確認電話がドドッとやってきて、早くも娘とハイジを観る時間が圧迫され始めた。特に仕事でもないこのハイジ記録、最後まで観たとして、記録自体続くのか?


第三話「牧場で」

画像1

あらすじ
おんじに預けられたハイジは、翌朝ペーターと共にヤギたちを山頂の牧場へ連れていくことに。「大将、崖から落ちないようにちゃんと頼んだぞ」と、ヤギの世話を頼んでいる上に孫娘の面倒を見てもらうペーターに圧をかけるおんじ。そして「崖」という言葉ででアクシデントフラグはビンビンに。
案の定、崖から落ちそうになったり、チーズパンの弁当が第二話ほど美味しそうじゃなかったり、牧場のフリータイムを楽しむ二人とヤギたち。ハイジは牧場で大空を飛ぶ鷹や、大角の旦那こと野生ヤギのシュタインボック(←調べた)、焼けるようなアルプスの夕日など、初体験の連続に興奮するのだった。
そして山を降りると、おんじは相変わらずペーターにあたりがキツいのであったー

父の感想
サブタイトルから正直退屈な展開だろうと思ってナメて観ていたら、ベストオブハイジと言ってもいいぐらいの神回だった。ベストって言ってもまだ三話だけど、夕日が照らすアルプスの山々を「燃えてるみたい」と文学的に表現したり、プレーリードッグ的な可愛い動物が登場したり、花の命が短いことや、学びが多い。戻ってきたら戻ってきたで、「なんで鷹は飛んでるの?」というハイジの幼い質問に、「争ってばかりの人間を高いところから見て笑っているのさ」と、またも含蓄りまくりの返答をしたり、見どころが山ほどあった(アルプスだけに)。

娘の反応
ペーターが呼んでるのにハイジは花を摘むのに夢中。その様子を見た娘は「あ!今、無視した!」と大声で叫んだ。普段から我が家は「何かに夢中になっている時でも無視はしちゃいけないよ」と注意しているので、ハイジが自分と同じようなことをするとやたらと厳しく指摘する。ハイジのふり見て我がふりを直してくれ。

観賞後の娘の変化
三話目を観た段階で、日中散歩していても時々OPテーマを口ずさむようになった。歌詞は全然聞き取れておらず、冒頭部分は「くちぐっせっながい〜」だった。意味がわからん、口癖が長いってどういうことだ。
第三話を観た日の翌日、俺がトイレにこもっているとリビングから「お花を摘んでおひさまの光が当たらないとお花がダメになるんだよ」と、娘がうちの妻にハイジが経験したことを自分が経験したかのように説明していた。牧場で野外学習をしてきたぐらい印象に残った様子。この自粛生活の中、マジでありがたいアニメ。ハイジはもはやバーチャル野外学習を可能にするVRアルプスだ。(←バーチャルとかVRとか使い方合ってます?)


第四話「もう一人の家族」

画像2

あらすじ
前回のようにペーターとヤギたちを連れて牧場へ行くハイジ。テレビの前でまたかよ…(第三話が良かったからそこまでヤじゃないけど)と思っていると、二人は山頂で嵐に遭う、自然の怖さを学ぶハイジ(とウチの娘のハナエ)。
嵐が去ると、そこには弱っているひな鳥が。拾って育てると言い張るハイジはペーターと口論になり、一人で山を降りてしまう。これは何か道中マズいことが起きるぞと心配するも、特にそういう展開もなく、おんじとひな鳥を元気にしようという流れへ。
たまたま犬のヨーゼフがカタツムリ🐌を食べるのを見て、小鳥(ピッチー)も食べられるのでは?と、やたらヨーゼフを警戒するハイジ。ラストに暖炉に飛び込みそうになったピッチーをヨーゼフが口の中に含んで助けたことで、ハイジはヨーゼフを「もう一人の家族」として認め、俺は俺で「もう一人の家族って鳥のピッチーじゃなくてヨーゼフのことだったんか〜っ!」とたまげるのだったー

父の感想
とにかく、ひな鳥のピッチーと、ピッチーを枕元に置いて眠るハイジが可愛くて癒される。ハイジを観てる時、俺にはおんじが憑依している。存在を感じる。もうすでにハイジとの別れを予感して、切ない気持ちになっているからだ。
それにしてもハイジ、今回もちょっと会話を無視するところがあった。子供あるあるだと思う。トトロでもそうだったけど、宮崎駿は子供に対する洞察が鋭いので、わざとやってるのかな。ハイジの、目の前のことで頭いっぱいになっちゃう子供っぽい思考がとてもリアルだ。

娘の反応と観賞後の変化
ヨーゼフがピッチーを食べるんじゃないかと迫ると、ハイジとリンクするように心配し「やめて〜っ!」と大きな声を出し、ヨーゼフの口の中からピッチーが出てきた時は「よかった〜!」とハイジと一緒になって声に出るほど安堵したり、一人応援上映かよってぐらいにエキサイトしていた。四話目にして、ハイジとシンクロし始めているのかもしれない。とろけるチーズ好きだし。
あと、dアニメストアのサムネイルを見て、早くクララが出てきてほしいと言っていた。一瞬「アルムの暮らしは退屈なのか?」と思ったが、娘はハイジじゃないし、俺はおんじではない。ハイジの世界に入り込み過ぎている自分が怖い。

5話目につづく…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?