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ミニ四駆的単三電池概論

はじめに


皆さんこんばんは。現場猫で学ぶミニ四駆チャンネル管理人?のミヤです。基本的には下記動画内容を文章で読みたいマン向けの内容です。大筋の内容は動画とまるかぶりですが、所々に補足内容を追加しています。どうしても文章で読みたいマン向けの趣味の世界です。

最近なにかと宗教が話題ですが、誤解を恐れずに言えば、ジャ〇プを買う感覚でお布施をお願いますw

 どのような電池であれ、「反応式」は電池の特性を考えるうえで「基本知識」になります。反応式を知らずに「特性が~」などという話をしても、議論が噛み合わなくなります。今すぐ100%理解できなくても良いですから、繰り返し読み返してみてください。そうすれば、その間に得た経験と突き合わせ・検証していくことで必ず理解できるようになると思います。
バッテリーのことを考える際は常に「反応式」を思い出すクセをつけていただければ幸いです。


①単三電池固有の論点


最も重要なポイントとしては、私たちが容易に入手可能なブランド品の単三セルと言うのは、一般家電用として使用される前提で開発・製造がされているという点を意識する必要があります。

つまり、RCの動力用電源のように定格容量を15分とか30分で使い切ってしまうような使い方は、
「ありえない・危険すぎる・設計上、考慮していない・補償対象外」
ということです。

入手可能な電池達?

家電用としてのセールスポイントになり、開発上最も優先される項目は、
・内部抵抗よりも容量
・放電グラフの電圧維持の形よりJIS基準で計測される放電グラフ面積
・性能よりも価格

ということになり、家電とRC動力用ではバッテリーに求められる特性は大きく異なります。

家電用では、危険防止の観点から消耗度合いや充電状態から検知しやすいようにダラダラと電圧が下がる電池が機器メーカーに好まれ、バッテリーもその点を意識して設計されています。これは動力用電池としては非常に嫌われる特性ですが仕方がありません。

また、一般消費者が主に注目するのは公称容量です。同じ価格なら容量が多いほうが得な気がしますし、間違いなく新しいわけですから。保存特性に着目したエネループが登場する以前までは、性能として要求されていたのは公称容量のみだったと言っても過言ではないでしょう。だからメーカーにしても大電流特性や保存特性をそっちのけにしてでも、ひたすら公称容量が大きいセルを作ろうとしてしまうわけです。最高容量のセルと型落ち品では利益率が違いますから、これも仕方がありません。

容量拡大には、もう一つマジックがあります。それは電池の内部抵抗・放電電圧・保存特性といったもろもろの要素は、容量の増加である程度は自動的に解決できてしまうということです。ですから、あまり難しいことは考えなくてもひたすら容量拡大を追求してしまえばユーザーの不満は自然に解決するだろうという考え方は一つの真理ではあります。

また単三という形状に起因する性能面でのハンデにも要注意です。例えば、単三型よりサブC型のほうが大電流特性は有利に働きます。これは電極の表面積が違うことに起因します。基本的には長細い形状よりも寸詰まりで太い形状のほうが、電極表面積の確保が大きくなります。そうすると、内部抵抗が減り、大電流での充放電もしやすくなります。

破裂すると印象付けられた電池・・・

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