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どこまで人間関係に熱意を注げますか?憧れに近づくために本気を出した知り合いの話

皆さんには憧れの人がいますか?

ここでの憧れとは、いわゆる「推し」ではありません。

自分が働く業界の権威ともいえる存在や、その業界とはまったく無関係の人でも知っているほどの有名人。そこまでの知名度はないけれど、知る人ぞ知る業界の超有名人だったり、自分が志す目標を叶えている人だったり。どんな人でも構いません。

皆さんが「いつかこの人のようになりたい」「自分がもっと実力や実績を積み重ねたら、この人と一緒に仕事したい」と思うような人を、このnoteにおける「憧れの人」と定義させてください。

さて、ここで1つ質問を。皆さんは、そんな「憧れの人」と仲良くなる、一緒に働けるようになるために、なにか行動していますか?おそらくほとんどの人は、憧れの人に近づくための努力をしていないのではないでしょうか。そもそも論として、彼らに認知される方法すら知らない人のほうが多いかもしれません。

今日紹介するのは、憧れの人に近づくために「そこまでやる!?」という努力を重ねた人の話です。直接の知り合いのため、個人情報はかなりぼかして紹介しますが、彼らの行動から何か得るものがあれば嬉しいなと思います。

上記を逸するお金と行動を捧げた2人の話

最初に紹介する知り合いは、映像に関する仕事に就いていました。彼はその業界の重鎮ともいえる著名人にずっと憧れていて、「いつかあの人と仕事をしたい」とよく口にしていました。

彼は仕事でも一定の評価を受けていましたが、それでも映像に携わるクリエイターはごまんといます。業界の重鎮と仕事をするのはおろか、その人に認知されることすらまったく叶わず、日々の仕事に追われていたのです。

そんな知り合いはある日、知人から重鎮が関わっている飲食店の存在を教えてもらいました。すると彼は、飲食店を知ったその日から毎日のように、そのお店へ通い始めたのです。

知り合いも稼いでいたとはいえ、その飲食店の客単価は決して安くはありません。それでも、彼はずっとお店へ通い続けました。毎月そのお店で使っていた金額は、ちょっとここでは口に出せないレベルです(笑)。

知り合いは、次第に飲食店の店長と仲良くなっていきました。彼が映像の仕事をしていること、重鎮に心から憧れていること。その真剣な想いや知り合いの人柄を知った店長は、重鎮を彼に紹介してくれたそうです。しかも、重鎮は彼を自宅に招いてくれたんだとか。

知り合いは、その日のことを一生忘れられないことでしょう。その後、彼は重鎮と仕事をする夢を叶えただけでなく、それをきっかけに多くの有名人と仕事をする機会も手に入れました。

もう一人の知り合いは起業家で、若くして会社を経営していました。彼はとある有名な起業家に憧れていて、彼の著書は1冊残らず手にとって読破し、彼が出演するイベントにはほぼすべて足を運んでいました。

あるとき、そんな起業家が大きなイベントを主催すると発表しました。そして彼は、そのイベントのスポンサーとして名乗りを上げたそうです。

いくら会社を経営しているとはいえ、スポンサーとして出すお金は彼にとって決して安くありません。それでも、起業家がそのイベントに並々ならない熱意を注いでいることを知った知り合いは、なんとか手助けをしたいと思ったそうです。

結果として、イベントは大成功を収めました。しかも、スポンサードしたことをきっかけに、知り合いは起業家とものすごく距離の近い関係になり、ときどき食事に行っては経営についてアドバイスしてもらったり、単純に友人として仲良くしているそうです。

惚れ込んだ寿司屋に通い続けた僕の話

ここまでスケールの大きな話ではないですが、僕自身にも似たような経験があります。

僕は寿司が好きなんですが、ちょっとしたきっかけで見つけた寿司屋があまりにおいしくて、家族や友人、ときには1人で通い詰めたときがありました。

当時の僕は、たびたびオフラインでイベントを開いていました。あるとき、僕はダメ元「自分が主催するイベントで大将の握った寿司を提供してもらえないか」と頼んだのです。

すると、大将は「宮城島さんの依頼なら喜んで」と快諾してくれたのです。しかも、こちらが恐縮してしまうほどの破格の金額でです。

ここまで人間関係に本気になれますか?

今回の話は、お金に偏った話になってしまったかもしれません。ですが、ここまで読んでくださった皆さんには、2人の知り合いが憧れの人に近づくため、どれほどの本気を捧げたかを感じ取ってもらえたと思っています。

彼らは憧れの人と人間関係を築くために、自分が提供できるリソースを最大限捧げました。そのリソースを出しても、結果を得られないかも知れないという可能性もありました。それでも、彼らは自分の本気を相手に捧げたのです。

人によっては、彼らの行動を打算的だと批判するかもしれません。しかし、彼らの打算的な行動は、結果として憧れの人に喜びを与えるものでした(飲食店の売上に貢献する、大事なイベントのスポンサーになる)。この事実の方が、打算的だったことよりもずっと重要だと僕は思います。

お金であれ時間であれ、自分の持っている技術であれ。「この人と一緒に働きたい!」と少しでも思う相手がいるのなら、その人に近づくにはどうすればいいのか、その人に自分が貢献できるリソースは何かを必死に考えて、行動に移してみてください。

周りからは無謀にも見える一歩が、皆さんの人間関係を一変させるきっかけになるかもしれません(借金とか寝ずに働くとか、無茶はダメですよ!)

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