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反り腰と似ているようで違う!スウェイバックの特徴とアプローチ

猫背とか反り腰と同じように、不良姿勢の一つに数えられるスウェイバックですが、結構、反り腰と類似しているため、両社を混同しがちの人が多い。今回はスウェイバックが反り腰とどう違うのか、どうった筋肉に問題があって、どういうような方向性でアプローチしていけばいいのかをしていけたらなというふうに思います。

スウェイバックとはどういう姿勢か

スウェイバックとは、簡単に言えば頭部が前突していて、胸椎が過後弯して、必然的に腰椎は過伸展気味になります。そこから、骨盤が前方へスライドしている。反り腰との最大の違いは、骨盤が前傾していないってことなんです。

反り腰は、スウェイバックと同じ見た目をしてますが、骨盤は過前傾をしていて、大腿骨頭上で、寛骨が前方に傾いてしまい、腸骨筋が非常に短縮位になっています。スウェイバックの骨盤は、過前傾しているのではなく中間位~後傾位のケースが非常に多いです。

コンテストの選手でも、反り腰の方が多いとよく言われます。特に若い女性選手にその傾向が強く見られるとされていますが、私が見てきた中での感覚としては、半数以上の方はスウェイバックである、つまり骨盤が過前傾していないケースです。

SNSで流れてくる画像を見ても、単純に腰が反っているか沿っていないかではなく、骨盤と胸郭体の位置関係であったりとか、胸椎の過後弯具合、あるいはPSISとASISの高さなどを見ると、その人が反り腰なのか、単純に無理矢理腰を反ってるだけで、ベースの寛骨自体は後傾気味なのかが読み取れるようになってきます。なので、見た目状のボディラインに判断を委ねるのではなくて、実際の骨盤の前傾・後傾で判断しましょう。

また、反り腰であれば股関節は屈曲位になりますが、スウェイバックではどちらかというと前方に、大腿骨頭を押し出すような形になるので、どちらかというと伸展位になります。他にも、スウェイバックでは背面の筋群が脱力しているという特徴があります。

スウェイバックの人は、背面も含め全体的に脱力しているというイメージが近いです。一方、反り腰は骨盤が前傾位になっているので、脊柱起立筋はむしろ緊張しています。

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