フリーランスの「サバイブしてる感覚」が好き

会社を辞めて3年以上が経ち、後1年もすれば、会社員でいた時間よりもフリーランスでいた時間の方が長くなる。

フリーランスは、自分がやったことがダイレクトに収入に影響する。仕事が成功すればその分稼ぐこともでき、自分の信頼度も上がるが、うまくいかなかった場合は収入が減るし、信頼度も下がる。本当はそちらの方が、生き物としては自然なのかもしれないが、会社員の感覚とはそこは随分変わる。会社員は会社に守られている反面、どれだけ頑張っても収入が青天井というわけにはいかない。

もちろん、働き方として、会社員が合っている人・フリーランスが合っている人はそれぞれいると思うし、適正は人によると思う。4年3ヶ月会社員をやり、3年3ヶ月フリーランスをしている自分にとっては、きっとフリーランスの方が合っているな、と、今では思うようになった。

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フリーランスは、独特の「サバイブしてる感覚」が、生活に常に付きまとう。これはどういうことかというと、「死ぬかもしれない」というのが割と身近にある感覚である。

先述したように、自分が社会の役に立てば青天井に稼げる反面、自分の力が及ばなかったり、仕事がうまく行かなかった場合、収入が一気になくなる可能性を秘めている。人間社会では、収入が絶たれたら、割とリアルに「死」が待っている。もちろん現実的には、生活保護だとか、親だとか、再就職とか、死なない選択肢もあるのだが、会社員に比べてフリーランスは「死」が身近である。

ただ、会社員は、「死」が遠い反面、「生かされている」という感覚が強かった。自分の意思ではなく、自分の手の届かない場所にいる誰かに「生かされている」、その状況から抜けることもできない。もちろん、「死なない」ことは生き物としてはとても恵まれている状況だと思うけど、自分の意志で生きているわけではないのだとしたら、その人生は、なにか味気ないものになってしまうかもしれない。

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フリーランスは自分の行動次第で、生きることも死ぬこともできる。それは、一見すると、ものすごくリスキーかもしれない。でも、実はその「サバイブしてる感覚」というのが、人生をちょっとおもしろくしていると思っている。

自分の行動次第で、自分が生きるか死ぬか決まる。これって、他の生き物にとっては今でも当たりまえのことなのだが、会社員だと会社に守られているため、そんな感覚はないと思う。自分の一挙手一投足が、明日の自分の生き方を決めてしまう。それは最高にリスキーで、最高にエンターテイメントだと思う。自分の生死をかけて、自分の人生を楽しむ。会社員にはない、「生きる」という遊びができる。

一度フリーランスを経験してしまうと、もう誰かの意思で生きたいとは思わないし、サバイブというゲームが楽しくてたまらない。もちろん、下手したら割とリアルに死んでしまう世界だけど、それがたまらない。「サバイブしてる感覚」を、今存分に感じ取って、これからも生きていきたい。

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