#003:好い加減
鐘というものは、打ち方によっては響くこともあるし、そうでないこともある。
打っていて面白いのがどちらなのか、それは明らかだ。
そして、早晩「打っても響かない鐘」に意識が行かなくなるのは当たり前のこと。
これは、人間も同じ。
小さく打てば小さく響き、大きく打てば大きく響く。
しかし、響くからと面白がって打ちまくると不協和音が鳴り響く。
「加減の好さ」を調節できてこそ、意味がある。
「好い加減」ってやつだ。
その能力を「職人」と言われるほどにまで高めたいと思った。
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