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近所の人と仲良くなれていない若者へ【前編】

地縁、コミュニティ、ご近所づき合い、地域、自治会、町内会。

20代、30代の多くの人にとっては縁のないものかもしれません。

もしかすると40代、50代の人にとっても縁遠いものになりつつあるかもしれません。

日本には何が足りなかった?

1970年代の政治的混乱、経済的混乱が静まり(本質的には”静まって”はいないのですが、ここでは書きません。)、個人と個人の分断を推し進めることによって発展してきました。

もちろん、その分断は僕たちに多くの繁栄と富と豊かさと便利さを与えてくれました。
分断していることが、むしろ僕たちの社会的活動・経済的活動を時系列に沿って送る上では好都合でした。
分断していることが西洋的文化発展の象徴であるかのように振る舞い、日本は世界有数の経済国家へと成長してきました。

しかし、それは発展した国家が避けては通れない「人口動態」によって”逆回転”を始めます。

80年代から緩やかに地縁・社縁・血縁が希薄になり、90年代に入るとバブル景気の後遺症も背中を押すように分断が加速していきました。
宮台真司氏の名著「制服少女たちの選択」にも書かれているように「臭いものにフタをする」「自分は”大丈夫”だと思い込む」社会へと変わることによってジワジワと広がった”援交ブーム”。

2000年代、2010年代になると、これまでの社会の”雰囲気”を踏襲するの呼応して、”インターネット”を介することによる「排外主義」が横行しています。

町内会、自治会はもはや形骸化し、既得権益の居座る大きな椅子になっているだけです。

僕たちは一体どこから失敗の歴史を歩んでしまったのでしょうか。

どこから振り返るのかをここで議論するのはあまりに時間がないので、70年代から始めましょう。

西洋的憧れに端を発した”個人の分断”は、「共同体」がなければ成り立たないものでした。

日本と西洋各国の違いは「共同体」の有無でした。西洋諸国には「共同体」が無数に存在していました。
”アソシエーション”と呼ばれるコミュニティが一つの街や複数の街に跨って存在していました。
アソシエーションは、日本でいう町内会や自治会などと違い、「保険会社」「教育期間」「転職斡旋」などの役割を担っていたとも言われています。

そうした生活の「セーフティネット」の大部分をアソシエーション(共同体)が助けていたこともあり、「健全な個人主義」が成立しやすかったのではと思います。

詳しくはこちらを読んでみてください。


旅行に行こうじゃないか!

さて、時代を批判しても、一般市民の生活には何の影響もないので、自分たちの生活・今後の生活とコミュニティについて考え、行動しなければなりません。

こんなやつ団地の掲示板とか、町会の回覧板とかに貼ってませんか?

フォントもダサダサだし、誰が行くんだよ・・・

と思うでしょう。
僕もそう思います。

昔からの自治会役員や町会の一部の人たちが内輪で盛り上がっているイメージです。
若者からすると「関わりたくない」という気持ちもわかります。

しかし、そこにいる人たちも地域の住民です。僕たちと同じ地域の住民です。

まあ、なので、だから、

参加してみましたw

後日妻が申し込みをしてくれました。
掲示からたった数日で席はほとんど埋まってしまったようでした。

みんな楽しみだったんだろうなあ

当日、8:15出発ということで、少し早めかなと思いつつ8時ちょうどに集合場所まで向かいました。

すると集合場所のかなり手前で、

「おーい、すいません、〇〇号室の方?」

僕:「はい、そうです。」

「あー、良かった!もうみんな乗ってますよ〜」

早くね?w

出発15分前、バスに乗り込むと、2席だけを残して満席でした!

僕たち:「わーすいません!!」

「いえいえ、いいのよ〜」
「若いね〜」
「おはよう!」

皆さん盛り上がってくれました笑

ふと、見回していると・・・

何というか、言いづらいんですが・・・


年齢層高め!!

前の席の話し声がたまたま聞こえたのですが、
近くの席のご婦人たちは、昭和9年生まれと昭和11年生まれだそうです。

若者のために解説しておくと、
85歳と83歳です。
終戦の時に小学校6年生と4年生だったみたいです。

かといって、そのお二人が極端にご高齢に見えるかというと、他の皆さんとあまり変わらない感じ・・・

ちなみに、弊社デイサービスの利用者平均年齢はだいたい80歳強なので、もう、これは、まあ、言いづらいけど、
「デイサービス」ですw

(近所の方が読者じゃありませんように。。。)

僕も妻も、逆に落ち着く空間だったのですが、流石に1日バス旅行をこんな状況でやったことはないので、ワクワクとドキドキと緊張と。

どんな旅行になるのやら・・・


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今日はここまで!


次回は旅行の模様と、学びについて書きます。



シニアの方々が、主体的に・楽しく生活し続けられるよう、頑張ります!少しでもご協力頂けると幸いです。