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ドラマチックなんて似合わないから

起きた瞬間、これは丸一日何もせずに寝ていられる睡気だと確信しながら仕事に行く朝は、いつにも増して面倒くさい。anoの「絶絶絶絶対聖域(feat.幾田りら)」をエンドレスで聴きながら、どこがあのちゃんでどこがりらちゃんなのか所々わからんくなるな、と自分の耳の鈍さに嘆息する。



ネットショッピングしていたら、toccoのブラウスやワンピースが可愛いことに気がつき、店舗で着てみようと画策する。ME:Iのわたしの推しである文寧(AYANE)がおすすめしているGUの990円トップスも欲しい。あのオレンジ、自分が似合う色じゃないんだけど、なんとか着てみせる。

ふんだんにお金があるわけではないため、お金を使う行為は基本わたしに幸せをあまり与えてくれない。にもかかわらず、服はいいよ服は。似合う服とか、好きな子と同じ服とか買えた日はバカテンション上がるもんね。理屈じゃないんだよ。

下手に光熱費とか節約するより、服一枚買わないほうが節約できるのはわかるし、普段はそうしてるんだけど、生活に必要ではない服飾品をたまに買うと気持ちが華やぐ。ともすれば内側に矢印が向き過ぎるわたしの目を、可愛い服は外側に向けてくれるのだ。

わたしはこうしようと決めたら、時間が掛かってもそのとおりにしてきた。最近だと嫌いな奴にも露骨に嫌な顔はせんとこうと決めて、そのとおりにした。そのほうが精神衛生上いいことに気がついたのだ。いいひと面しているほうが、わたしの性に合っている。心の中で何を思っていようが、挨拶は返すし困っていたら助けるし向こうの担当の仕事なら相談してから動く。最低限の気遣いある行動さえしていれば、周りの態度も変わる。くりかえすが、腹の中で何を思っていてもいいのだ。行動が気遣いあるものなら、それを見て他人は変わる。これがしたたかということなのかもしれないと、齢丗にして知る。

(今日のBGM・タイトル引用)
ano「絶絶絶絶対聖域(feat.幾田りら)」

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