職場のパワーバランスと適正人数①

業務効率化で書いていた職場環境を整える事、そして無駄をなくす事が完了したからといって残業時間がなくなるとは限らないのが悲しいところである。

そこで重要なのは、職場のパワーバランスと適正人数である。

人数を増やせば、残業がなくなると思っている人は多い。
だが、大事なのはパワーバランスだ。

前の職場でよく合ったのが、社歴が同じ社員なら異動で交換して問題ないと思っているケース。
その人の立場や、人事における査定が同じであっても交換してうまくいくとは限らない。
働いているのは感情を持つ人間であり、パワーすらも同じであったとしても、うまくいくとは限らないのが人事である。

まずは一旦感情を抜きにして考えてみる。

私が思う一番バランスのいい職場は、
例えば全体的な仕事量が400だとしたら4人が1人100ずつではなく、5人が80ずつである職場だ。
1人100ずつの方が人件費もかからないし、ギリギリ回るだろう。
だけど何か起きた時の余力は一切ないことになる。
例えば100で4人の場合には、1人休むと負担は130以上で完全にオーバーワークである。
80で5人の場合は、1人休んでも余力があるので対応出来る。
余力を残すことは職場の環境や人間関係を円滑にすることにも繋がる。
業務効率化に関しても、余裕がないところほど本当は必要なことであっても、全員が100の現場ではなかなか手が回らない。まず改善のアイデアすらもうまれない。
余裕がないと人間関係もギスギスしがちだ。
しかし、余力を残していた場合は雑談などで冗談を言う余裕が生まれる。
余裕がない職場では相談事もしづらく、事が大きくなるまでリスクが放置されたり、我慢して抱え込んでしまったりもしがちなのだ

さらに言えば、パワーバランスのカウントに責任者は含まれていないことが理想である。
その職場の責任者は部下の仕事や体調などをフォローしたり、チェックしたり、それこそトラブルが起きた時に身軽に動けるようにしておきたい。

上司が仕事をしてないように見える、という話はよく聞くが、上司が部下と同じ仕事をしているのならその職場はうまく回っていない可能性が高い。
部下の仕事をしっかりと把握して管理し、不足があればフォローを入れ、全体のバランスを見据えて会社の損益や今後の展開について考えなければならないからだ。バランサーでなければならない立場の人が自ら仕事を抱えすぎてしまっている場合、その職場は崩壊する。

まとめると、理想は上司とは別に社員のバランスが80ずつの職場だ、ということだ。

だがそんなホワイト企業は現状そんなに多くはないと思う。
次で現実的にどうなっているケースが多いかを分析していきたい。

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