映画感想文〜『あのこは貴族』
家柄の良い女の子の恋愛、結婚、自立のお話です。
結構ストーリーは変化していくのですが、登場人物が全員感情を抑えている感じなので淡々とした話の流れになっています。
主な登場人物は
生粋のお嬢様である華子。
親の問題で大学を辞めざるを得なくなり働きながら東京で暮らす美紀。
弁護士であり将来は政治家に進むことが決められている幸一郎。
恵まれた環境にいる窮屈と、生きていく糧を得る苦労がある自由。
主人公の華子がふわふわしながらも自分の道を進もうとしていくのですが、そんな華子に向ける幸一郎のラストシーンの笑顔は同志としてのエールでもあったのだと思います。
最初にお正月に親族が集まってあれこれ話をしているホテルでの会食シーンがあります。
場所も高級だし家族それぞれ品もあるんですが、話す内容が庶民的というか庶民色が濃く感じられるというか…。
白の中で灰色が目立つように、品がある中に下世話な話が混ざったら色濃く感じるというか。
他にもそういうシーンがあって、そこがとても印象に残っている映画です。
『おひなさま展示会(のようなもの)』を「こんなものがあるんだ」と驚くか、誰もが知ってるものだ(まさに貴族)と思っているか、
アフタヌーンティ代が「普通」か「高!」か。
展示会のほうはもしも行ったデパートの催し会場でやってたらもしかしたら見るかもレベル(ただし確率は低い)、アフタヌーンティのほうは100%後者の超庶民の私ですが、また観たい映画です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?