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心が広いふりしてるけど、ホントはちっさい

 髪の毛を伸ばしていて、カットは半年に一回ほどだが白髪はまだ放置できないアラフィフなので、ヘアカラー&トリートメントは4週に1度の頻度で通っている。

 近所にいい塩梅のカラー専門美容室があるので開店当初からこれまで結構な頻度でケアをしてもらっていたのだけれど、コスパの良さに加えオーナー美容師さんの経営努力もあるのでしょう、最近とっても混むようになり、伴って新人スタッフさんも増えた。

 前々回訪れた際、ちょうどそんな新しいスタッフさんにあたったら、だいぶおっかなびっくり弱々な手付きだったので途中から正直、あーこりゃいかんと嫌な予感がした。結果、予想通り全然染められてなくて、1週間程度で色落ちしてしょんぼり。

 こういう時は大抵、もう次は別のとこ行こっ、となる。また次回も失敗されるのはたまらないし、だからと言って不満を伝えたところで起きた結果は変わらないし面倒なんだよ……。というのは表向きで、本音は、クレームつけるなんて心が狭くネチネチしてると思われたらイヤだからです。そう、地味な見栄っ張り。

 ここで”地味な”というのは、見栄を張ると言っても虚言癖があるとか劣等感の塊とかマウント気質とかではないはずだけど、なんとなくどうでもいいところで人にあまり弱みをみせないとか、理解があるフリして寛大に振る舞いがちってのを薄々自覚してるから。

 見栄で地味な虚飾をちりばめてると、ふと何かがうまく行かなくなった時にすぐ逃げたくなって、気がつけばそこからフェードアウトしてしまう。関係性ジプシーになりがち。

 ただ、新しい美容室を見つける余裕はなく4週間後、悩みつつ同じところを訪れたら、久々にオーナー美容師さんがいらしたので勢いでつい「あの、前回ちょっとしっかり染まってなくて…」と言ってしまった。それでも、私は、こんなこと前回やってくれた美容師さんのいる前で言ったら、過ぎたことをオーナーにチクる心の狭い客とか思われる…、とかまだ見栄と格闘中で、いかにも人間がちっさいな。

 けれど、オーナーさんは元気に「あらごめんなさい!今日は念入りにやりますねー!」といって事もなげにきちんと染めくれ、で、またその次の月に訪れたら前々回の新人スタッフさんはもう手際よくテキパキ施術してくれるようになっていて。

 あー、ちっさな私が訴えるちっさな不満など、他人にとってはそれこそちっさいもんで、それによって私の評価が下落するとか無い。というか下落したとこでどうでもいいのですよね。


 虚飾を少しずつでも落としていきたい。

(フェルンに「ちっさ。」って言わせたかっただけの記事だろだろとか言わないで😭あながち間違いじゃないけどさあ。)


 ヘアメイクにさほど興味がないのに美容室の記事いくつも書いてた。美容室ってなにかいろんなことを考えてしまう場所なのかしら。


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