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#読書感想文〜読書脳・樺沢紫苑

「読書脳」樺沢紫苑・著(サンマーク出版・2023)

著者は、精神科医で、大変な読書家、同時に驚異的な発信力で、日々コンテンツを量産しています。

この本は、2015年に発売した「読んだら忘れない読書術」を、アップデートしたもので、電子書籍の章が新たに加えられています。

この本で、一貫して語られているのは、せっかく読書をしても、内容を覚えていなければ、もったいない。
読んだあと、行動に変化がなければ、意味がない。
といったことです。

そして、忘れない読書のための、テクニックが、詳しく書かれています。

具体的には、とにかくアウトプット!です。
人に話す、SNSで発信する。
なんでも良いから、自分なりに、内容を文章にしてまとめて、伝えてみる。
これで、ずいぶん記憶に残ると。

内容は、このテーマの本には、よく書かれているようなものですが、2015年当時、アウトプットに言及したのは、この本が先駆けだったようです。


今回、著者の思いは、後書きに凝縮されているように感じました。

精神科医の著者は、日本人に元気で、長生きしてほしい。
そう願っています。

病気の予防についての本は、書店に行けば、たくさん並んでいるのに、一般の人は、そうした本をほとんど読まないのです。

病気になった患者さんに、病気についてわかりやすく書かれた小冊子を渡しても、患者さんは読みません。

普段から、本を読む習慣がないからです。

したがって、病気にならない知識、予防につながる知識、病気を治す方法を一人でも多くの人に、知っていただくためには、読書を習慣にする人を増やし、日本人の読書量を増やすしかないのです。

「読書脳・おわりに」から

本を読んで知識を得て、それを実行できたら病気にならずに、健康でいられる。

これは、気づかない発想でした。

私は、読書を楽しむ習慣はあるのですが、病気の予防に役立てようと、考えたことはなかったように思います。

とはいえ、もう50歳を超えて、いつ病気になってもおかしくない年代なのだと、はたと気がつきました。

巻末には、健康に役立つ本が31冊、紹介されています。

睡眠、運動、食、ストレス、メンタル疾患などに関連する、精神科医としての著者が厳選した、珠玉のラインナップです。

私は、全て、アマゾンで、ブックマークしました!

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