現代川柳練習11

手抜きでも愛してくれる悪い猫

性格の悪さで曇る眼鏡かな

色のない嘘を吐くから貴方だな

細胞のひとつひとつに男居り

枝分かれする髪の先舌の先

残酷にカップルシート座高告げ

水ナスとともに噛みたるわだかまり

肉じゃがとカレー並べて迫る夜

数珠ひとつ気圧の谷に横たわる

化けて出る母が母なら恋しかろ

銀の匙安いやさしさすぐ分かる

人生のハズレくじだけ集めてる

足の裏無限に伸びる弱音かな

横幅の広さ神経蜘蛛の糸


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意識せずに思いが575で完結するとき、疲れてるなって感じる。
心がしんどいなと訴えている。
わたしにとっての川柳はリトマス試験紙のようだ。

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