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95日目 中国と子供と上海不動産

中国の若者の失業率が深刻だという報道がある。20%を上回る、いや本当は40%以上だ等と実際のところはわからない、中国政府が発表するこの辺の数字は信ぴょう性について色々言われるので、本当のところというのは一部の関係者だけが知っているのだろう。

不動産バブルの崩壊も全貌を把握しているのはごく一部の限られた層だけだから、今後どのように展開していくかについてもなかなか想像も難しい。

ただ、私の周りにいる少ないサンプルをみてみると、上海に住んでいてお父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんが不動産を所有している子供世代はあまり危機感や悲壮感といったものは感じられず、毎日楽しそうに生活している。

もちろん、仕事のことだったり結婚していれば夫婦や子供のこと等いろいろあるのかもしれないが、「どうしよう、どうしよう・・・」というような感じではないようだ。

考えてみれば、祖父母、父母世代で不動産を例えば3軒ほど所有していた場合、仮に下落したとはいえ上海の不動産の相場から言えば、1軒300万元で見積もっても3軒で約1,000万元弱、日本円にしてざっと2億円の資産ということになる。

上海で不動産3軒所有しているというのは、もちろん貧乏ではないが、特別富裕層というわけでもなく、こういう家庭は意外に多い。一人っ子でいずれこれが自分の財産となる子供からしたら、それほど焦ることも無いのかもしれない。

当然ながらこれは上海の話なので別の都市ではまた事情が違うかもしれないが、中国のバブル崩壊は日本とはまた違う展開になるのは容易に予想がつくと個人的には思っている。


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