M-SHANG

大阪出身。中国渡航後、中国の女性と結婚と同時に2001年起業。貿易、翻訳等を経て、中国…

M-SHANG

大阪出身。中国渡航後、中国の女性と結婚と同時に2001年起業。貿易、翻訳等を経て、中国SNS分析事業開始。20年1月事業売却、売却先で取締役、総経理を務め、現在は晴耕雨読の毎日を送りながら新しい商売を準備中。執筆書籍に「テレビが伝えない中国人”爆買い”のウラ」(主婦の友社)等。

マガジン

  • 中国深理解

    面子、圏子、自己人等、中国で商売するうえで知っておくととても便利な様々な文化、考え方を詳しく紹介していきます。

  • 中国一言日記

    中国での日常、20年ぶりの日本生活、気づいたことや気になることを軽く書きます。

  • 中国人奥さん日本生活記録

    中国で20年会社を経営、無事売却を果たし、子供の進学を機に日本に戻ることになりました。奥様は中国人、今後同じ境遇の方の参考になるように活動を記録していきます。

  • 中国起業物語

    中国上海に渡って20年、奮闘、中国人奥さんとの出会い、起業、会社売却に至るまでを綴ります。

最近の記事

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何が中国をダメにするのか?

中国の景気が悪い、会社を経営する老板も、会社で働く会社員も、仕事を探す学生も皆口をそろえてそう言う「景気が悪い」と。 ほんの数年前まで、中国の前途は洋々だと思われていた。 GDPは日本を抜き去り、あと数十年もすればあの最強アメリカをも追い抜きGDPで世界第一位となる。いや数十年も必要無いかもしれない。近い将来中国は世界に君臨する大国となる。アメリカなどもう敵ではないと。 不動産は永遠に値上がりを続けると皆が思っていた。日本のバブルは確かに崩壊し、失われた30年を生み出し

    • なぜ中国の若者は日本へ留学するのか?

      最近、日本へ留学したいのだがという相談を受けることが多い。特に昨年の後半、中国の景気が悪いと言われ始めたころから急に増えたような気がする。相談は、留学をする当人ではなくご両親から相談であることも中国的な特徴かもしれない。ただ、私は教育の専門家でもないし、留学の仲介業者でもないので、一日本人としてアドバイスをするしかできないという前提を理解したもらったうえで相談に乗ることにしている。 中国の若者が日本へ留学を希望する理由 ①就職難 昨今中国の若者が(ご両親の意向も含めて)

      • 100日目 中国と先輩と夢

        先日、中国の先輩おっさんとご飯を食べた。 彼は25年前に一人で内装会社を立ち上げ、一代で社員250人の会社に育てあげた。彼曰く -- 自分が若かった頃、ネットはなかった。夢は自己完結していた、 その夢の大きさは現実的なものなのか?そんなことは考えたこともなかった。ただひたすら努力して努力して努力して、周りの善意からの忠告にも耳を貸さなかった。そして今になってみたらこんな身になっていた。 今の若い子は、賢く優秀だ。しかし、ネットが普及してありとあらゆる情報が溢れるようにな

        • 99日目 中国と景気と仕事

          Xからの続き 中国の今 学生:仕事がない 社員:仕事がない 社長:仕事がない みんな仕事がない 景気が悪い、学生は卒業しても就職先がなく、若者の失業率を発表していたころは20%ともそれ以上とも言われていたがその後発表をやめてしまった。卒業即失業ということでキャリアの空白を作らないように、大学院、留学への道を必死に模索している、その余裕がない学生たちはアルバイトなどを探すしかないが、これは我々日本人が就職氷河期でいつか来た道だ。 景気が悪い、社員は給料も上がらず、怖く

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        記事

          98日目 中国と上海と見聞

          半年ぶりに上海にやってきたので以下感じたことをメモ ・物価は依然上昇中、カフェはインフレすぎて、スターバックスのスコーンラテの47元(960円)が格安に感じる。 ・ただ、果物や野菜、卵、肉等は日本より依然安い。 ・奶茶は無糖がベースになってきた。 ・EV更に強くなっている、ガソリン車のシェアが肌感で下がっている。 ・創作なんたら中国料理のレストランが増えた。 ・今回はたまたまなのか渋滞がひどかった。 ・外卖、快递の配達の兄ちゃんの態度が素晴らしく良い。 ・ショッピングモール

          98日目 中国と上海と見聞

          97日目 中国とネットと議論

          福島第一原発の処理水排出の件で中国は日本からの水産物の全面禁輸を発表した。当然ながら、中国のネットでも様々な意見で溢れている(中国政府発表と矛盾する意見は削除が始まっているようだが)。 今回の処理水の排出が危険だという空気はネット上で概ねそうなのだが、当然ながらその中でも温度差や各種の意見はあり、科学的な話から身近な生活の話まで内容は多岐にわたる。 ただ、これは日本や他の国でも似たことがよく起きるが、当初処理水(中国のネットでは汚染水と言われる)の排出やその影響に関する議

          97日目 中国とネットと議論

          96日目 中国と若者と仕事

          若者の失業率が相当高いらしい、卒業即失業という言葉も流行っているらしい。仕事がない、仕事がみつからない、何でもいいからとにかく会社に入りたい。若者の努力は涙ぐましい。 ところで先日、以前私の上海の家の内装をしてくれた小さな内装会社の社長さんに会う機会があった。色々近況についてお話をいていて、話題の中心は人手不足だった。 社長さん曰くとにかく人が集まらないのだそうだ。通常のオフィスワークの数倍の報酬を提示しても若い人が働きたがらない。社長の会社もメンバーはどんどん高齢化して

          96日目 中国と若者と仕事

          95日目 中国と子供と上海不動産

          中国の若者の失業率が深刻だという報道がある。20%を上回る、いや本当は40%以上だ等と実際のところはわからない、中国政府が発表するこの辺の数字は信ぴょう性について色々言われるので、本当のところというのは一部の関係者だけが知っているのだろう。 不動産バブルの崩壊も全貌を把握しているのはごく一部の限られた層だけだから、今後どのように展開していくかについてもなかなか想像も難しい。 ただ、私の周りにいる少ないサンプルをみてみると、上海に住んでいてお父さんやお母さん、おじいちゃんや

          95日目 中国と子供と上海不動産

          94日目 中国と教育と投資

          前にも書いたが中国の親の子供に対する教育投資は凄まじいものがある。学習塾、英会話、習い事等、中国の子供は毎日とても忙しく、遊ぶ時間もそれほどない。 親がこれほど子供の教育に熱心に投資する理由は、かつてはそれが将来的な成功につながるという一種のインセンティブが働いていたからだ、投資をすれば良い学校に入ることができる、そして良い学校に入れば良い就職先をみつけることができる、そうすれば良い結婚ができると。教育への投資はすなわち将来の幸せに繋がっていると感じられる時代が続いた。

          94日目 中国と教育と投資

          93日目 中国と空港と荷物

          久しぶりに中国に戻ってきた。 大気の状態が不安定のため飛行機が揺れに揺れたが、他の便のように急遽別空港に緊急着陸することなく目的地の上海に到着。 途中飛行機が滑走路で一旦減速して止まると到着したと勘違いした乗客たちが一斉に立ち上がり客室乗務員が「まだ着いてないから!」と座らせるといういつものお約束を一通り終えてイミグレーションも早々に荷物を受取るためのターンテーブルに向かう。 すでに荷物は回り始めていたが、全員ラインよりも前でコンベアーギリギリに殺到するので荷物がみえな

          93日目 中国と空港と荷物

          92日目 中国と進路と受け皿

          中国の学校の勉強はとても難しい。宿題は禁止されているが、そこは抜け穴も沢山あって結局家庭の負担は以前よりも増えている。 そして、様々な進路例えば高校受験、大学受験、大学院受験、留学、そして就職は、全てが最高度の寝る間も惜しんだ努力の末が前提となっている。 結果どうなるか? もちろん死ぬ思いで努力をしてそれなりの結果を獲得できた人は良いが、世の中すべての子供や学生が勉強が得意なわけではない。当然そこには競争から脱落する人も出てくる。 しかし、今の超競争社会中国において、

          92日目 中国と進路と受け皿

          91日目 中国と日本とサービスエリア

          高速道路にあるサービスエリアが好きだ。 ご当地でしか売っていないお土産や美味しい食べ物は眺めているだけでも楽しくなる。中国にも日本にもサービスエリアはあるが、サービスや施設の充実度という点では現在のところ日本に軍配があがる。 中国のサービスエリアも大好きだが(特に嘉兴SAに行ったときはちまきを必ず大量購入する)、日本のSAに比べるとトイレの清潔度、お土産の品揃え、食事をするスペースの有無等まだまだ物足りないところが多い。 もちろん、20年前に比べれば飛躍的によくなってい

          91日目 中国と日本とサービスエリア

          90日目 中国と家価格とデモ

          中国不動産バブルの崩壊が言われている、大手不動産企業の負債総額は数十兆円と言われ、この金額果たして実際の数字なのかも定かではない。 かつて不動産は永遠に上がり続けるという伝説が本気で信じられてきたのが中国だ、目の前の不動産価格の下落を前にして多くの庶民が冷静ではいられないのは確かだ。 自分が購入した金額よりも不動産価格が下がると購入者はデベロッパに差額を保証しろデモを行うことが多い。バブル崩壊を経験している我々からすれば、これはどう考えても無理筋の要求なのだが、初めての経

          90日目 中国と家価格とデモ

          89日目 中国とインバウンドとお金

          中国から日本への団体旅行が三年半ぶりに解禁再開になった。 コロナ前インバウンドの主役だった中国人観光客が日本に再びやってくる。ここで「爆買い復活だ!」という意見と、「いや、中国人はもう以前より裕福になって自国で何でも買えるから爆買いなんて起きない!」という両方の意見がみられる。 どっちになるかは始まってみないとわからないが、 個人的な考えとしては、確かに3年半前と違って今の中国では越境EC系のサイトで日本の商品が日本とそこまで金額差なく購入できるし、自国のプラットフォー

          89日目 中国とインバウンドとお金

          第4回 おさえておく人や組織(クライアント3)

          中国で20年会社を経営し、その後売却した筆者が中国における企業経営に関するよもやま話を綴るシリーズ第四回。 中国で活動を行っている日系企業、中国企業、欧米企業のうち、日本人が立ち上げた会社がサービスを最も提供しやすいのは日本企業であること、ただ時代が流れ現地のオペレーションが現地の人たちによって回されるようになること、市場において日本企業のプレゼンスが下がること等が影響して、最終的には様々な難しい問題が発生する点について前回述べた。 ただ、私の会社が日系企業にサービスを提

          第4回 おさえておく人や組織(クライアント3)

          88日目 中国と旅行とコンビニ

          日本に中国人観光客が戻ってきている。京都や大阪や奈良の観光地を訪れるといたるところで中国語の楽しそうな歓声が聞こえるようになった。コロナもようやく落ち着きインバウンドも徐々に回復の気配と言えるかもしれない。 かつて爆買いがブームだった頃とは異なり、中国人観光客も「買い物、買い物、買い物」一辺倒ではなく(もちろん買い物も大好きだが)、様々な体験を重視するようになっているという声も聞く。 以前話題となったモノからコトへという現象は実際に起きているいるのだろう。そんな中でも、中

          88日目 中国と旅行とコンビニ