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映画『ドミノ』(2023)視聴メモ

ベン・アフレック主演の映画『ドミノ』(2023)視聴。
行方不明の娘を探す刑事の前に、言葉一つで他人の心身を操る謎の男が現れ……という超常スリラー。

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ようするに催眠術が題材なんだけど、「フィクションの催眠術ってほぼ超能力じゃね?」というよくある疑問に「はい、ほぼじゃなくて本当に超能力です」と劇中設定で開き直り。潔い!

ウィリアム・フィクナーかっこよかった

複数のスーパー催眠術使いがいて催眠術でリードを取り合い、「実はこういう催眠をかけてました」展開を反復するんだけど、これって例えば長期連載バトル漫画における「やったか! と思ったら実はやってなかった! と思ったら実はやってた! と思ったら……」のキリがなくなる可能性にどこでどうブレーキかけるべきかというのに近い構造的問題が生じているように思った。

映像的な見栄えについては、催眠にかかった主人公視点で背景の建造物がぐいーっと折りたたまれたり動いたりする幻視のスペクタクルが見どころというかピーク。それらは予告でも印象的に使われてて、たぶん『インセプション』とかMCUのドクターストレンジとかを連想させようとした宣伝だったんだろうけど実際の映画の骨格としてはスティーブン・キング関連の某作だよねこれ。
もしくは、にらみ合い洗脳バトルつながりで『スキャナーズ』も懐かしくなった(そういやあのシリーズ、続編を重ねた果てに刑事ものになってたな)。

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