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やってみよう ファミリーフィッシング【パパ記者 ひとり釣って食う】

 ウィズコロナにおける遊びとして人気が高まるファミリーフィッシング。釣り上げた魚を食卓で囲めば、だんらんも盛り上がる。パパ記者が初心者でも楽しめる県内の釣り場を「下見」した。

①アジ子×南蛮漬け

(日南市南郷町・目井津港)

「まき餌」 香り付きに驚き

2020年09月16日(水)掲載
黄金に輝くアジ子。状況次第では100匹以上の釣果も

 「アジ子釣りが大変なことになっている」。友人からの情報で、宮崎市の「ポイント宮崎恒久店」を訪れた。まず驚いたのが、集魚用のまき餌として使う、エビに似た体長1センチほどのオキアミの「進化」だ。冷凍保存の塊が一般的だが、以前車内で溶けて独特な臭いを発し、家族が閉口した苦い経験がある。

 目の前にあるのは常温保存でき、パッケージには「フルーティーな香り」。「アミ姫キララ」という商品名で、マニキュアで使うようなラメも入り、キラキラ好きの娘たちも抵抗なく使えそうだ。パウチ状の容器に入っているので、手を汚す必要もないという。

 ファミリーフィッシングコーナーには、釣り具のセットや臭いを消すスプレー、魚を観察しやすい透明バケツなどがそろい、以前の釣りのイメージとは隔世かくせいの感がある。同店の赤川貴史店長は「メーカーも釣り人の裾野を広げようと必死。アジ子は釣って楽しく、おいしいので関連商品が豊富」と教えてくれた。

 家族を釣りに連れ出すため、「フルーツオキアミ」の実力を調査しなければ-。夜明け前の午前5時ごろ、日南市南郷町の目井津港へ向かった。


 アジ子を狙うサビキ釣りは、下部のかごにオキアミを入れ、上部にオキアミを模した疑似餌のサビキがいくつも付いた仕掛けを海に投入。さおをしゃくって仕掛けを上下に揺らすとオキアミが海中で拡散し、本物とサビキが交じり合って、両者の区別ができなくなったアジ子が次々に針に掛かる。

 先行者3人の間に入らせてもらい、みんなでさおをしゃくってアジ子を寄せる。群れの回遊は突然だった。6時ごろから4人のさおは曲がりっ放し。フルーツオキアミは通常品と比べても遜色ない。30分程度で入れ食いは終わったが、10~15センチのアジ子約30匹がクーラーに収まった。

頭まで食べられる南蛮漬けはアジ子の定番料理

 夕食の南蛮漬けはすぐになくなるほど好評だったが、ここで新たな問題が。入れ食いは早朝だけで、日が昇ってからの釣果はさっぱり。どうやって年頃の娘たちを早起きさせようか-。父親の悩みは尽きない。

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