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日々のこと 1014

あいちトリエンナーレが本日、無事終了した。最終日、ちょこっと行って見届けてきた。
それにしても過去の開催にはほとんど興味なかったくせに、なんかトリエンナーレの話題ばかり書いてるな。ずいぶん長い期間、このお祭りにまつわることを考えていた気がする。
後でツイッターを見ていたら、私のお気に入り作家・弓指寛治さんが会期中に子猫を拾ってて笑った。
ともあれ、本当にお疲れさまでした。いろいろと思いがけないことがそれはそれはたくさん起き、ちょっと感慨深いです。
いつかまた何か書くかもしれない。

***

先日、井口監督の『惡の華』という映画を見に行ったら時間を勘違いしていて、すでに上映が始まっていた。しばし呆然とし、何か別の映画でも…と思ったけれど、それほど見たい映画もなかった。
映画館の下のフロアは、タワレコ。最近はCDもよっぽどでないと買わなくなっている。久しぶりに店内を歩いた。
新譜情報もあまりチェックしておらず、「へー、こんなの出たんだ」などとフラフラし、ふと目に留まったのが佐野元春の新譜。
試聴ヘッドホンをつけて1曲目、30秒くらいで「わああー!」と心で叫び、「この曲だけでも最後まで聴いてから」と自分に言い聞かせ、1曲目が終わるやいなや、レジ直行。
待ちきれずに電車の中でビニールを破く。
ああ、素晴らしいアルバムを買ってしまった。
「或る秋の日」。

実はあんまり佐野元春は通って来てない。ヒット曲は知ってるし、友人にもファンはいたけれど、とくに好きでも嫌いでもなかった。最近も精力的に活動しているのはなんとなく知ってる。でもどんな曲をやってるのかもよく知らない。
でもこれは良い。とても、とても良い。現在、絶賛ヘビロテ中。
1曲目のタイトルからして「私の人生」である。

後でインタビューなど読んだら「ロックンロールなバンド・アルバムからはこぼれ落ちた、個人的な心情を歌ったロードムービーみたいなアルバム」とあった。
内省的で弱々しくて、まるで遺書みたいな曲もある。人生の先を行く者として、後ろを歩く人へのアドバイスもある。年を重ねた大人の失意、人生の秋がポップなメロディに乗せて歌われている。
私は音楽レビューってもんがまったく書けないのだけど、このアルバムは傑作じゃないかなぁ。
よかったら試聴してみてね。佐野元春からは何ももらってないが、リンク貼っとく。




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