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日々のこと 0103 『さよならテレビ』

楽しみにしていた正月映画『さよならテレビ』。今日は見られないはずだったのが、幸運にも土方ディレクターと阿武野プロデューサーの舞台挨拶回で。

2018年に放送された東海テレビドキュメンタリーの劇場版。
「番組の録画が全国の映像関係者に密造酒のように出回った」という宣伝文句は本当である。放送圏に住む私も、何人もの東京の知人から問い合わせを受けた。悲しいことに録画予約に失敗し、自分すら途中までしか見られていなかったのだが、のちに知人が貸してくれた。しかしなんとそれもラストが切れており、ようやく最後まで見られたのはつい最近の再放送。結局私が最後だったかも。
そんな『さよならテレビ』が、晴れて全国公開。しかも増強された劇場版。

上映は立ち見も出る大入り満員。客席にはOA版で見たあの人も、あの人も、あの人も、あの人も。さすが地元。観客も地元民なので、おばちゃんグループが平気で「東海テレビは〇〇アナがキライなんだわー!」とか大声で話していて、こっちがハラハラしてしまった。
それでも「地元局の映画をその場所でみんなで見る」というのは最高に楽しいなと思った。笑いもかなり起きていた。「ぴーかんテレビ」は、私ですら出たことあるもん。家まで取材に来ていただいた。どうせ誰も見てないからいいやと思ったら、翌日いろんな人に「出てたよね!」と言われ、みんな見てるんだなと驚いた。
あそこに映っていることは、本来それくらい身近なことで、ホラーでもコメディでもあるこの映画が実感としてリアルに感じる。

映画の余韻に浸ろうと、上映後、劇場から離れたところでゆっくりお茶を飲んだ。店を出ると目の前を土方さんが歩いていて、思わず声をかけてしまった。
映画を見てきたばかりだと伝えたら「道を歩いてて声をかけられたの、僕、初めてです」と、映画の感想を尋ねられた。思ったことをアレコレ話したら「それはとても嬉しい。そう思って作りました。的を射ています」と喜んでくれ、そのまま長い時間、立ち話をした。
制作のこと、ご自身のこと、東海テレビのこと、何を思ってあれを作ったか、阿武野さんがいかにスゴイかなどなど、楽しすぎて話は尽きなかった。
もっともっと話したかったが、さすがに体も冷えてきたのでお引き留めをお詫びすると「僕の方がアツくなっちゃって、すいません」と笑っておられた。土方さんとはきっとまたどこかで会えると思う。こんなテレビマンが近くにいるなんて、とても心強い。
『さよならテレビ』、土方さんに全部伝えたので、私の感想は内緒です。ぜひ自分の目で。笑

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