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戦争よりも平和と美しさがほしい

こころの痛み この悲しみが
恋い焦がれる者の熱を冷ます
愛を知る者のこころの痛みは
他の病とは比べるべくもない
愛は別離の悲しみより生じた
神秘を教えるアストロラーベ(天体観測機器)
(ジャラールッディーン・ルーミー(イスラム神秘主義詩人)「愛、秘儀の司祭」)

 2012年4月にイスラエルの青年プシュピン・メヒナがフェイスブックに「ぼくたちイスラエル人は、イランを爆撃したりしない。イランのみなさんが大好きです」と書き込んだところ、あるイラン人の女性から「私たちが地球上に欲しいのは平和と美しさだけ。戦争も殺りくもいや。私たちはみんな、ひとつなんです。苦しんでいる人を目にすれば心を痛める。苦しんでいる人だって、私たちの魂の一部なんだから。」という応答があった。

https://jp.globalvoices.org/2012/04/20/12694/

  イスラム世界では3月10日より聖なる月「ラマダーン」に入ったが、毎年運営する一般社団法人法人のページで、「ラマダーン・ムバーラク(ラマダーンおめでとう)」のメッセージをアップするのだが、イスラエルがガザを攻撃し、多数の犠牲者が出る中、上のイラン人女性の言葉を借りれば心が痛む状態の中で、「おめでとう!」とは言いにくい想いだ。

ラマダーンは本来、イスラムの信仰心を高め、ムスリムの同胞意識を強める機会だ https://forbesjapan.com/articles/detail/27432

 ラマダーン月に行う断食(アラビア語で「サウム」)は神を思念することが容易となり、物欲を断つことによって、人は人生の目的をあらためて考え、すべての存在を創造し、支える神に近づくと考えられている。また、断食によって、貧者の心情を理解し、慈愛の心を育むとされ、ラマダーン月に礼拝や断食をした者は過去の罪も許されると考えられる。

本日のテレビ朝日「ワイドスクランブル」より イスラエルがガザで理不尽な行動をしている以上、テロの可能性は高まっていると思います。

 月を基本とする太陰暦であるラマダーン月も肉眼による新月の確認によって始まり、翌月の新月の確認で終わる。月を基本とする太陰暦であるラマダーン月も肉眼による新月の確認によって始まり、翌月の新月の確認で終わる。天空を仰ぎ見ることは、イスラムの人々にとって神の「慈悲(ラフマ)」を感じさせるものでもある。天空を仰ぎ見ることは、イスラムの人々にとって神の「慈悲(ラフマ)」を感じさせるものでもある。イスラムでは人間に対する導きや救済も神の慈悲、慈愛によることが強調される。

「愉しめよ、悲哀は限りなく続き、大空には無数の星がきらめこう。おまえの土で焼かれる煉瓦は、いつか他人の館の塀になろう。」―オマル・ハイヤーム

「正しさと誤りの概念を超えたところに野原がある。そこで君と会うだろう」-ルーミー 

世界中がこのサーディーの詩のような心をもてば戦争などなくなるのだが・・・ https://miyataosamu.jp/saadi-coexistence-of-humankind/

 やはり戦争よりも平和や愛が良いという普遍的な感情は、今年のアカデミー賞授賞式では監督や俳優たちがガザ戦争について発言し、停戦や平和を主張したことにも見られた。『関心領域』で国際長編映画賞を受賞したイギリスのジョナサン・グレイザー監督(ユダヤ系)は「ユダヤ性やホロコーストを利用して占領を正当化することはあってはなりません。10月7日に殺されたイスラエル人、また現在ガザで犠牲になっている人々は人間性の喪失の犠牲者です。私たちはどのように抵抗すればよいのでしょうか?」と述べた。また俳優のマーク・ラファロなども即時停戦を訴え、即時停戦を求める俳優など映画人はその象徴である赤いバッジをつけて登壇した。

グレイザー監督が言う通りです https://www.huffingtonpost.jp/entry/jonathan-glazer-speaks-out-on-gaza-in-oscars_jp_65ee7856e4b0bd5228d46d2a


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