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本当に全面対決しているのは米国のほうかもしれない

 日本銀行はマーケットと全面対決するそうです。「いや別に対決してないけど」と、日銀の黒田総裁は首をかしげています(画像はイメージです)。

 「株安・円高なのに金利を引き上げた」のであれば、全面対決かもしれません。今回は「株安・円安なのに緩和を続けた」という決定です。「市場と全面対決」というには、ちと無理があります。

 市場が織り込む予想インフレ率が上昇しているのに、日銀が利上げしなかったことをもって「対決」というなら、まあ分らなくはありません。

https://www.mof.go.jp/jgbs/topics/bond/10year_inflation-indexed/bei.pdf

 ただ、予想インフレ率は1%近傍と、政府・日銀が掲げる2%目標には程遠いので、日銀は動かなかったのでしょう。

 個人的には、株価が急落しているのに利上げを急ぐ米国のほうが、市場と全面対決しているようにみえますけどね。



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