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人体にとって不要な6つの部位とは?たまには生物学の話をしよう。

こんにちは。宮﨑です。
今日は、生物学のはなしをしたいと思います。
ただの趣味のはなしなので、少し勉強になれば幸いです♪

なぜ生物学?しかも発生生物学??

シンプルに言うと、生物学がおもしろくて好きだからです。
というのも、わたしのバックグラウンドは、「発生生物学」という分野で、ざっくりいうと、「1個の細胞である受精卵から成体ができる過程で、どのようにいまのような体になっていくか、その仕組みを解明する」という学問です。様々な遺伝子の発現と細胞間の影響が体をつくる!!こんなに不思議なことはありません!勉強すればするほど不思議!

大学4年生の研究室では、トランスジェニックマウスを冷凍卵子を用いてつくっていました。
生物学には、生化学、分子生物学、免疫学などなどいろんな分野があります。
なぜ発生生物学にしたのかというと、「結果が目に見える」から。
本当にそれだけでした!笑
検出方法が地味すぎて、時間かけた結果が、電気泳動のバンドのみとか、、そんなのは面白くない!!!地味すぎる!!!
そう感じたので、専攻したのが発生生物学です♪

人体にとって役に立たない部位7つ

みなさんは、人体にとって役に立たない部位と聞いて何を思いうかべますか??

虫垂
わたしは、真っ先に、盲腸で有名な「虫垂」を思い浮かべます。
これは有名な話ではないでしょうか?
「大腸から伸びる袋状の突起」が虫垂です。
ダーウィン曰く、かつて草食動物だった祖先が植物を消化するのに使った器官の名残であるとのこと。今の学説では、腸内細菌の貯蔵庫的な役割を果たしているといわれておりますが、切っても生きていける部位です。

親知らず
正式名称、第三大臼歯という親知らず。太古の昔、必要な歯だったそうです。今は生える場所もなく、抜くことが多い歯ですね。

ダーウィン結節
ダーウィンが名付けた、ダーウィン結節とは、耳の縁に見られるこぶで、「耳介結節」とも呼ばれています。この構造は、かつて耳の上部を折りたたむために必要だった関節の名残だと考えられていて、小さな奇形と捉えられ得ているそうです。
尖っているのが見た目的に嫌ということで、整形手術する人もいるとか!

尾骨
尾骨が人間にはありますが、実は、受胎早期の胚だったときに、尻尾がはえていたそうです。出生前になくなり、尾骨が残っているそうです。

耳介筋
たまに、耳をうごかすことができる人がいますよね?その時に使う筋肉です。人間は耳をうごかすよりも、やわらかい首をもっていて、進化の過程でこの機能をすべて、あるいはほとんど失っています。

長掌筋(ちょうしょうきん)
肘から手首まで伸びている筋肉で、かつて木登りに使われてきたと言われています。木に登る霊長類に多い筋肉です。10%の人類はこの筋肉をすでにもっていないとも言われています。

男性の乳首
母乳がでないのになぜ男性に乳首があるのでしょうか。
その答えは、発育の過程にあります。
発育初期、男女ともに同じ過程をたどり、その後にホルモンの影響で男性は男性器ができていきます。
男性器ができる前に、すでに乳首はできあがっているので男性にも乳首があるそうです。

終わりに

発生生物学的視点でみると、進化の過程で不要になってしまった体の部位がいつ、なんのためにできるのかのメカニズムが解明できます。
60兆個の細胞が遺伝子とお互いの関係性において人間をつくりだす原因を解明するのはとっても面白いです。
人間はこうやって生きているだけで奇跡であることを大学時代に学べてよかったと思っています♪
今後もたまには、生物に振り切った記事も書いていきます。



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