繁華街は若者のものである。

「渋谷」「新宿」「池袋」「原宿」あたりが、若者の街と呼ばれて久しい。確かに、それらの街では昼夜問わず、若者が闊歩している。

今日、久しぶりに夜の歌舞伎町へ繰り出した(正確に言えばお目当ての水炊き屋に言っただけ)。

子育て中だし、仕事朝早いし、夜の新宿に出かけたのは、それも東側諸国(通常私は西側に出かける)は1年ぶり以上だろうか。久しぶりの新宿東口界隈は、そりゃもうものすごい人出だった。え?なんか今日お祭りでもある?みたいな。

以前ならば、人が多いことに辟易したものだけれども、なんせ久方ぶりの繁華街。「うわぁ〜賑やかでいいわ♡」などと、おのぼり精神満載で、久しぶりの人ごみを満喫したのでした。

そこでふと思ったのが、「若者だらけやん」ということ。場所柄、外国人旅行客とおぼしき連中もたくさんいたけれど、右を見ても左を見ても、20代〜30代前半ぐらいの人々。そこでふと思ったのが、「繁華街は若者のものである」ということだ。

銀座の一部エリアは例外かもしれないけれど、銀座や六本木、麻布など「大人の街」と言われている所も、「繁華街」のにぎわいを構成しているのはどこだって20〜30代前半の人々なんじゃないのか?私もそうだけど、「若者」カテゴリーから抜け出して、結婚して子供を育てている限り、夜の街に繰り出すのは簡単なことではない。独身あるいは子供がいなければ、簡単に繰り出せはするけれど、数としてはまだ少数派。そして体力も衰え、遊び歩ける元気もないあるいは社会的な責任があるのでそんな暇ない。という方がおおいのではないだろうか。同年代のほとんどが家庭に入って自由がなく、一緒に出歩ける仲間も減っていくし。

だから、大人の街だ若者の街だと言ってはいるけれど、そこにいる人の「年齢」的にはたいした違いはないんだろう。だから、その「大人」と「若者」の違いって、つまるところ「遊び方」あるいは「お財布事情」によって線引きがなされているのではないだろうか。

「若者の街」には手頃な居酒屋が軒を連ね、「大人の街」には静かで高級な店が並ぶ。はっきりと「金持ちの街」「庶民の街」というのも顰蹙を買いそうだから、とりあえず「若者」「大人」というカテゴリーをこしらえた。

だから何だ、というものでもないけれど、久しぶりにほろ酔いで新宿を歩いていて、ふとそんなことを思ったのでした。

行動が制約される今、「若者」よ、今のうちに自由を謳歌したまえ!と、酔っぱらう若者たちをあたたかく見守るのでした。

おしまい。

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