湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)

江戸時代の妖怪物語《稲生物怪録》の舞台となった広島県三次市にある、妖怪をテーマにした博…

湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)

江戸時代の妖怪物語《稲生物怪録》の舞台となった広島県三次市にある、妖怪をテーマにした博物館。博物館の活動や、所蔵品についてお伝えします。 ※画像の無断転載はご遠慮ください。

最近の記事

もののけスペシャルトーク「妖怪のかたちを語る」

令和4年5月15日(日)に、三次ふれあい会館(三次コミュニティセンター)にて、春の企画展「妖怪のかたち2 あつめて・くらべて・かんがえる」関連イベントとして、もののけスペシャルトーク「妖怪のかたちを語る」を開催しました。 本記事は、このイベントの講演・対談の全内容を書き起こしたものです。 ※令和4年度 春の企画展「妖怪のかたち2 あつめて・くらべて・かんがえる」は、湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)にて、令和4年3月10日~6月7日に開催した企画展です。

    • 妖怪コレクション2 妖怪学の祖・井上円了

      学芸員のおすすめをご紹介するシリーズ「妖怪コレクション」第2回は、「妖怪学の祖・井上円了」についてです。 当館の展示室の出口に、浮かび上がる光の文字。 ご来館いただいた方には、ご記憶の方もいらっしゃると思います。 これは、当館の所蔵品のうち、哲学者・井上円了(安政5〔1858〕年~大正8〔1919〕年)の掛軸(書)から抜き出された言葉です。 ここには、「妖怪の正体見れば我こころ」と書かれています。 この掛軸は、あまり状態が良くなかったために、これまで展示することができま

      • オンライン展覧会「江戸・明治 妖怪事件簿」

        この記事は、湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)で開催した企画展「江戸・明治 妖怪事件簿」(会期:令和3年3月11日~6月8日)を、インターネット上での閲覧のために再編集した、オンライン展覧会です。記事の価格は600円です。 当館では、本展の会期中に発令された緊急事態宣言を受けて、市外からのご来館をお控えいただくという対応をとらせていただきました。そのような中、「行きたくても行けない」というお客様の声を、SNSなどで多くお寄せいただきました。 この記事では

        有料
        600
        • 妖怪コレクション1 予言獣「アマビコ」

          今回から、「妖怪コレクション」と題して、約5,000点の所蔵品のなかから、学芸員のおすすめをご紹介するシリーズをはじめます。 発信は不定期になりますが、お楽しみいただけると幸いです。 記念すべき第1回目では、予言獣「アマビコ」をご紹介します。 「アマビコ」は、予言する幻獣、予言獣です。 ある日突然、主に海からあらわれて、出会った人に予言をします。 予言の内容はだいたい共通していて、農作物の出来と、疫病の流行について。 農作物は多くの場合、豊作になりますが、その一方で、流行

        もののけスペシャルトーク「妖怪のかたちを語る」

          もののけの世界へようこそ

          こんにちは。noteでは、はじめまして。 湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)です。 館の名前は、「ゆもとこういちきねん にほんようかいはくぶつかん みよしもののけみゅーじあむ」と読みます。 ちょっと長いですが、これが正式名称です。 日本で唯一の、「妖怪」をテーマにした公立博物館です。 広島県の北部に位置する、三次(みよし)市にあります。 三次の町は、3本の大きな川が合流する盆地状の地形の中にあり、古くから交通の要衝として栄えました。 秋から春先にかけて、