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一歩大人になる時

一歩大人になる時は、
幼い自分にさようならする時。
 
ちょっとさみしい感じの風。
これまでの自分を見て、
「大変で、そして
 楽しかったね。」と言える。
 
 
かなり道をはずれて、
歩いてきたけれど、
「そんな道、よく歩いてきたね。」
と言った。
 
 
前が見えない道を歩くから、
だから、迷っていくんだ。
それを乗り越えるために
いつも生きている。
 
答えはない。
だけど、もう大丈夫。
自分の前に開けている
これからの未来。
 
 
こんなに歳をとってから見えてくるなんて。



絵:kotori

文:kotori


作文が入選しました。 「恨みに恨んだ父母との関係」は、 私が両親のことを 恨み、怒り、嫌っていたのをやめてみた時に 起こった出来事をつづったエッセイです。