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マクロビアン薬剤師 鶏始乳

マクロビアン薬剤師 鶏始乳

現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入って8年目に入りました。

調剤薬局での仕事は、扱うものは『薬』

わたしはその『薬』を扱う仕事をしながら、
マクロビオティックの基本である、
身土不二、一物全体、陰陽調和
の3つの東洋の伝統的な考えを基本とした生活を送っています。

本日は
旧暦師走十八日
大寒(だいかん)
鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)
西暦2021年1月30日

今日から大寒の最終候
『鶏始乳』にわとりはじめてとやにつく
七十二候最後の候です。

新しい年を迎える立春まであと4日となりました。

『雞始乳』(にわとりはじめてとやにつく)

『とや』は鳥屋と書き、鳥を飼っている小屋を指します。
『とやにつく』とは、鶏が卵を抱いて巣に籠ることを意味しています。

自然な状態では、冬の鶏はほとんど卵を産まなくなります。
その鶏がふたたび卵を抱いている姿を見ることはすなわち、
冬が終わりを告げ、春の訪れを意味します。


『寒卵』(かんたまご)という季語は、ちょうど今頃を意味します。

寒中に生み落とされた『貴重な卵』となります。

自然な状態での寒中に産まれてくる卵は、
数がとても少なく時間をかけてゆっくり育つ卵ですので、
一年の中でもっとも栄養価が高く、味も濃厚になります。

薬膳の食材としての卵に最もふさわしいと言えるでしょう。

現在の鶏卵は生産管理されていて、春夏秋冬の季節を問わずにいつでも供給され、お店に年中並んでいるため、『卵』で季節感を感じることはほとんど無いと思います。

旬の野菜があるように、魚や卵にも旬があることを知り、
自然な状態ですと、季節によって栄養状態も変わることを知ることも、
日本の伝統文化を知ることに繋がっていくのではないでしょうか。

四季を感じられることは日本で生活していることの特権です。

暦から季節を感じて、じっくりと味わい、その季節に一番ふさわしい食事をすることが、
健康への近道のように感じます。

春へのカウントダウン。

さらに気を引き締めて、体を冷やさない食生活を心がけていきたいと思います。


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