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ろうそくの炎のように

ろうそくの炎は不思議だ。
炎は、ろうそくから離れられないけれど、
ろうそくの一部ではない。


蠟が溶けて燃えているから
ろうそく無しで、炎は存在しない。


しかし、炎は、
白くて固いろうそくとは
似ても似つかない物質だ。


炎は、
個体でも、気体でも、液体でも無い。


そもそも炎は「物質」では無い。


物質の定義は、
「いつまでもその状態を維持できる」事だが
炎は燃え尽きてしまうので
単なる「現象 」と定義される。


酸化によって電離した分子や原子が、
電子を獲得した時、その電子の分量だけ光を放つ。
このプラズマ化、によって炎は光る。


炎はその存在自体が不思議に満ちている。


ユダヤ教で、
人の魂はろうそくの炎に例えられる。


人間は、霊長類と呼ばれ
肉体と同じくらい
魂のあり方が重要だ。


魂は人間の心に宿り
善悪や美醜を認知し
より、善く、美しく、崇高になろうという力を持つ。


炎が上へ上へと向かう様子は
何とかして、もっと上を目指したいと
人間の魂が昇華しようとしているように見える。


しかし、私達は、
悪や醜さや欲望にまみれた現実を
生きなければならない。


天に昇りたい魂と
地上で生を全うしなければならない肉体は
全く違う方向に、力が働き、
この力が苦しみを生み出す。


苦しみから開放される為には
肉体が求める欲望を
肉体を通じて魂のレベルに
昇華させる事が必要だ。


難しい事をする必要は無い。


食べる時には感謝の言葉を発する。
食べる事により得たエネルギーで
よく働き、良い行動をする。
働いて、得た金銭の少しを
恵まれない人々や、
慈善団体に寄付してみる。
学んだ事は、発信や、発言して
まわりの人と共有する。
性の営みは、愛と慈しみを持って行う。
子に恵まれたなら、
責任を持って、善悪を教える。
良いと思ったことは即、行動する。
常に、人に優しく、親切にする。


生きる、ということは
実態の分からない炎の様な魂を
行動によって、可視化させる事だ。


だから、行動すると魂が喜ぶのを感じる。


私達の魂は
暗闇を照らす炎だ。
そして、常に上を目指している。

生きている限り
いや、生きている間だけ、
私達は、肉体を駆使して
素晴らしい魂の状態を具現化出来る。


行動が全てだ。


いつの日か
人生の終わる時は来る。


後悔や、やり残しの無いように
毎日を
行動で
埋め尽くそう!








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