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相方さんとの出会い

私は、13年前に元パートナーと離婚。
離婚に至るまでには、一言では言い尽くせない色々なものがあるけれど、
そんな色々に、あるとき強制終了のような凄まじい流れがやって来て、
その流れに身も心も大きく翻弄されながら、それぞれの道を歩む準備が調った。今は、彼と共有した全てに感謝しかない。

その日は、2011年8月31日の暑い夏の日だったけれど、
全てが終わって見上げた空の青さは忘れられない。
その空は時空を超え、今の空にも、どの空にも繋がっていたことを
あの時には知る由もなかったけれど、
少なくとも私は、あの日の空を思い出すたびに、
真夏のあの青い空を見上げている私に、そっと祝福のエールを送っている。

選択前の不安や葛藤はどこへやら、
予想外の開放感や爽快感、安心感まで湧いてきて
それまでの自分が、どれほど気を張り詰め、息を殺して生きてきたかを実感した。
空の青を感じたときにはじめて、いつの頃からかずいぶん長く、自分の世界に色が無くなっていたことに気づいた。

全てがよきはからいの中で動いているのを感じられ、
この暮らし方が続くことが自然に感じられていた日々が3年ほど続いた頃、
私の知人が素晴らしいパートナーに巡り合い、
その喜びを分かち合ってくれた。
その時の彼女の立ち居振る舞いの一挙手一投足から、
可愛い小花がこぼれるように溢れ出てくるような可憐さや美しさがあり、
その華やぎに包まれる心地よさは、
私の奥に長く眠っていた何かを優しく呼び起こしてくれたような気がした。
そして、その彼女のつてで、翌月には今の相方さんに出会っていた。

それからゆるゆるとお付き合いが続いて、今年の6月で10年目を迎える。
車でのんびりと運転して一時間半ほど離れた市に、それぞれ住んでいるのが功を奏しているのか、程よいスタンスがちょうどいい。
実は今年は、近々籍を入れることになりそうだけれど、
生活スタイルはこれまでとさほど変わらないだろう。

お互いに成長していくパートナーというよりは、
等身大の自分がほっと安らげたり、
他愛のない話を笑いながら永遠にできるような存在。
だけれど、どこか阿吽の呼吸で、
お互いが感じていることや求めていることを汲み合い、
それに呼応し合えるような思い合いが、私たちの関係を紡いでいる。
稀有なご縁に感謝の気持ちを大切に、これからも大事に繋がり続けたい。






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