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【開催メモ】2023/10/19 ゆる哲学カフェ たかおDEたいわ

「ゆる哲学カフェ たかおDEたいわ」とは?

なんとなく気になることを入口に、正解のないテーマについて、参加者同士で考え合い、語り合う対話イベントです。 初めての方も気軽にご参加いただける、ちょっとゆるめの哲学カフェです。


テスト開催 第2回を実施しました

日時: 2023年10月19日(木)am10:00~12:00
会場: Gallery TAKAO(東京都豊島区雑司が谷1-52-1)
参加者:7名
テーマ:「迷い」と「実感」について(仮)
ファシリテータ:みゆたし まや

会場は三角屋根が目印のレトロモダンな木造建築。「このギャラリーに入ってみたかった」という参加動機も珍しくない、そんな素敵な空間です。


今回、一人ひとりの「気になること」から生まれた問いは、

  • あなたの「みんな」は誰ですか?

  • 個人情報を預かる役目、引き受ける? 断る?

  • ドヨーンとした時、どうしよう?

  • 人生、あと何を頑張ればいい? それとも頑張っても無駄?

  • みんな本当はいい人なのに、どうして戦争になるんだろう?

  • 「ありたい自分である」という実感を持とうとしていますか?

  • 心のままに生きていいのか? それで全体も良くなるのか?

※ 上記は対話の場と文脈の中で生まれたものです。これらをもとに特定の解釈やご判断はお控えください。


この日は不思議と、場の真ん中に「迷い」「実感」というワードが熱を帯びて共有されていました。そこで敢えて「問い」を一つに定めることはせず、対話を進めることに。

※ 対話の具体的な内容の紹介は差し控えます。安心してご参加・ご発言ください。


【ご参考】
ザックリとしたイベントの様子は、第一回の開催報告をご覧ください。


対話を終えて

安心してお話していただくために、公開するのは「問い」のみに留め、それ以外の対話内容については一切公開していません。

ということで、対話の内容とは全く別に、イベント終了後に何となく思ったことを少しずつ書いてみようかと思います。ここから先は「です・ます調」でなくなるかもしれませんが、ご勘弁を。


対話のお土産

他者の言葉に耳を傾けていると、さまざまな気持ちが去来する。

時には「そうか!」と膝を打ちたくなることもある。自分一人の思考回路や価値観、感受性だけでは見えなかったものに、スポットライトを当てて「ほら」と指差してもらったような感覚だ。
そんな時、スッキリとした気分が味わえる。未来が明るくなりそうな、自分が一回り成長したような、そんな気がすることだってある。

一方で、いま一つ受け取りづらい時もある。「どういうこと?」「わからない」「そうは言ってもさぁ…」そんな言葉が自分の中に湧きあがる。場合によっては相手の話を遮りそうになるくらい強い感情が突き上げてくることも。モヤモヤした感覚が何日も続くことさえある。

例えばこれら二つの状態を並べると、あたかも「良い体験」と「悪い体験」という対極のように見えるかもしれない。しかし、いずれも他者との関わりの中で生じ得る状態だ。だからこそ私は、どちらにも同等の価値を置きたい。

ここで、「良い体験」と感じられるスッキリ状態については、取り立てて価値を検討するまでもないだろう。何しろ「良い」と感じられるのだから。

「悪い体験」に見えるモヤモヤ状態の具体的な理由は、その場の状況・文脈、本人の感受性や価値観など、様々な要因があるだろう。
しかし共通しているのは、自分の中に、「わかりたい」「納得したい」といった気持ちが生じ、通奏低音のように継続しているということ。
これって、探求心とか向上心といった、今の自分を未来に向かわせる機動力の一種と言えるのではないだろうか。

一昔前は、「ボタンひとつで何でも全自動の時代」なんて言われていた。それが今や、指先のタップひとつで何だってネット検索できるうえに、作文や絵までAIが作ってくれる。いきおい、どんなことでも瞬時にして解決できそうな気がしてしまいがちだ。

ところが実際は、何かを「わかる」「納得する」といったことまで、指先のタップひとつで得られることはない。これには人生のタイミングとでも言いたくなるような、偶然と必然の交差点みたいなところがある。

思考回路も感受性も価値観も異なる他者から発せられる言葉は、異なればこそ刺激的なものだ。いつでも気持ちよく受け取れる、というわけにはいかない。そんな偶然の要素と、自分の中に持ち続けている探求心という必然の要素が重なった時、私たちはスッキリしてみたりモヤモヤしてみたりするのではないだろうか。

まあ、「スッキリしない」時があって初めて、「スッキリした!」という時を迎えることができるわけで。

なーんて、相変わらずとりとめもないことに思いめぐらしつつ、今日のところはこの辺で。


何となく気になることを入口に、生まれた問いを対話で深める。そこからさらに問いが生まれる。帰り道では、何となく気になることが増えていたり、思いがけないアレとコレとの繋がりが見えてきたりしているかもしれません。


次回のご案内

来月からは、定期開催(毎月第3木曜日)が始まります。ご都合のよい日程を選んでお申込みください。

ゆる哲学カフェたかおDEたいわ
日時: 2023年11月16日(木)am10:00~12:00
会場: Gallery TAKAO(東京都豊島区雑司が谷1-52-1)
参加費:各回 500円
定員: 8名(事前申込優先)

哲学の知識や経験は不要です。持ち物は、あなたの中の好奇心。
気軽にご参加ください。

【詳細ページ】お問合せ・お申込みもこちらから 。

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