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【開催メモ】2024/1/18 ゆる哲学カフェ たかおDEたいわ

「ゆる哲学カフェ たかおDEたいわ」とは?

なんとなく気になることを入口に、正解のないテーマについて、参加者同士で考え合い、語り合う対話イベントです。 初めての方も気軽にご参加いただける、ちょっとゆるめの哲学カフェです。


開催概要

日時: 2024年1月18日(木)am10:00~12:00
会場: Gallery TAKAO(東京都豊島区雑司が谷1-52-1)
参加者:3名
テーマ:自分の気持ちと周りから求められるものとの違い、どう折り合いをつける?(仮)
ファシリテータ:みゆたし まや

会場は居心地のよいこちらのギャラリー。


一人ひとりの「気になること」から生まれた問いの一部はこちら。

  • 自分の着たい服と、社会生活上の服装とがピタッとこないことに違和感もつことありませんか?

  • 一番大切なものは何だろう?

  • 規範って、本当に守らないといけないの?

  • 自分の限界ってどこにある?

※ 上記は対話の場と文脈の中で生まれたものです。これらをもとに特定の解釈やご判断はお控えください。

【ご参考】
ザックリとしたイベントの様子は、第一回の開催報告をご覧ください。


対話を終えて

安心してお話していただくために、公開するのは「問い」のみに留め、それ以外の対話内容については一切公開していません。

ということで、対話の具体的な内容とは別に、イベント終了後に何となく思ったことを少しずつ書いてみます。

自己紹介

子どものころから自己紹介が苦手だった。何だか息苦しくて。

何が苦手だったのだろう。これまで経験した自己紹介では、何に息苦しさを感じてきたのだろう。

自己紹介で話される項目の定番といえば、
氏名、所属、役職、仕事内容、経歴、出身地、家族構成、年齢、趣味、特技……。

なんというか、履歴書を読み上げているみたいで、身構えてしまう自分を感じる。

では、履歴書に対して身構えてしまうのはどうしてだろう。
履歴書を前にした時、どうも私は「世間に認められるような立派なことを書かなくちゃダメ!」と叱られているように感じてしまう。
立派な経歴を持っていないことへの劣等感もあるかもしれない。けれど、それだけじゃない。

「世間に認められるような立派なこと」に焦点をあてたとき、注目の対象は人物の内面ではなく、人の外側にピッタリ貼りついたメッキみたい。「で、あなたはどんなメッキをしていますか?」と尋ねられているように感じるのだ。

良くも悪くも幼少期からサービス精神旺盛だった私は、少しでも良いメッキをご用意せねばと汗だくになりながら、「みなさまにお見せするための自分」を作り上げていった。それは、「世間に認められるような立派な自分」ではないにせよ、「少なくとも周りから文句は言われない自分」というメッキだった。

メッキは年々歳々厚みを増し、何十年と経つうちに、気づけば「鎧」と呼べるほどになった。体にピッタリくっついた鎧は、もはや脱ぎ方さえよく分からない。

それでも、中に押し込められた内面、つまり心は、いつも外に出たがっている。「世間に認められなくてもいいから、このまま表に飛び出したい!」と。同時に、鎧の外に出ることに怯えてもいる。
そんな葛藤が自分を身構えさせ、息苦しくさせているのではないだろうか。


ところで、「ゆる哲学カフェ たかおDEたいわ」は、あえて参加者全員の自己紹介から始めている。この場に居合わせた者同士が腹を割って語り合おうとしたとき、やはり自己紹介は「知り合うキッカケ」として大切だと考えるためだ。

そこで、メッキでなく人物に焦点をあてられるよう、多少なりとも内面に触れる内容をお話いただくようにしている。
こうしたとき、少なくとも私自身は、子どものころから自己紹介に際して抱いた抵抗感や身構える感覚が生じていない。

もちろん、人によっては初めからサラリと内面の深いところまで語られる方もいれば、かなりの抵抗や反発、葛藤を抱えているご様子の方もおられる。

とはいえ、哲学カフェという互いに語り合う場に、主体的に参加されたみなさんなのだから、無理のない範囲で共に内面を語る試みをしましょう。そんなお誘いの気持ちで自己紹介をお願いしている。


今日のところはこの辺で。またお会いしましょう。


何となく気になることを入口に、生まれた問いを対話で深める。そこからさらに問いが生まれる。帰り道では、何となく気になることが増えていたり、思いがけないアレとコレとの繋がりが見えてきたりしているかもしれません。


次回のご案内

毎月第3木曜日に開催しています。お時間とご興味が合いましたら、お申込みください。

ゆる哲学カフェたかおDEたいわ
日時: 2024年2月15日(木)am10:00~12:00
会場: Gallery TAKAO(東京都豊島区雑司が谷1-52-1)
参加費:各回 500円
定員: 6名程度

哲学の知識や経験は不要です。持ち物は、あなたの中の好奇心。
気軽にご参加ください。

【詳細ページ】お問合せ・お申込みもこちらから 。


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