【開催メモ】2024/2/15 ゆる哲学カフェたかおDEたいわ

2024年3月8日 18:14

「ゆる哲学カフェたかおDEたいわ」とは？

なんとなく気になることを入口に、正解のないテーマについて、参加者同士で考え合い、語り合う対話イベントです。初めての方も気軽にご参加いただける、ちょっとゆるめの哲学カフェです。

日時：　2024年2月15日（木）am10:00～12:00
会場：　Gallery TAKAO（東京都豊島区雑司が谷1-52-1）
参加者：7名
テーマ：（仮）家族と自立について
ファシリテータ：みゆたし　まや

会場は居心地のよいこちらのギャラリー。

一人ひとりの「気になること」から生まれた問いの一部はこちら。

※　上記は対話の場と文脈の中で生まれたものです。これらをもとに特定の解釈やご判断はお控えください。

【ご参考】
ザックリとしたイベントの様子は、第一回の開催報告をご覧ください。

安心してお話していただくために、公開するのは「問い」のみに留め、それ以外の対話内容については一切公開していません。

ということで、対話の具体的な内容とは別に、イベント終了後に何となく思ったことを少しずつ書いてみます。

時々こんな声を掛けられる。

「哲学の知識とかないんだけど、参加してもいいの？」

そんな時、私はいつもこう答える。
「もちろん！　むしろ、そのほうがいいくらい。」

津々浦々で開催されている哲学カフェのテーマや話の進め方は、進行役の考え方によって多様なものらしい。だから他の哲学カフェのことまで勝手に判断することはできない。

けれど、少なくとも「ゆる哲学カフェたかおDEたいわ」において、カントもニーチェも、○○論も××の概念も、予習する必要はない。（※知識があることを妨げるものではありません。）
話し手がその概念なり何なりを共有したいと思うなら、その場で自ら言葉を尽くして語ればよし、としている。

なぜなら、ここで注目したいのは、学問として累々と積み重ねられてきた知識ではなく、自身の中にある実感だから。
実際、身近なモヤモヤや気になること、忘れられないことや感謝していることなどを入口に、ご自身の実感を紐解いてみようと言葉を紡がれる方が多い。

「哲学のことを何も知らないけど大丈夫かな、と心配しながら来ました」と自己紹介してくれる方もおられる。そんな時、「心配」という大切な実感を持って来て、共有してくれたことに、こちらの心も揺れるのを感じる。

とはいえ、もし難しい（？）哲学の概念を引っ張り出したくなったなら、ぜひ遠慮せずに引っ張り出してもらいたい。そして、それについて、その場にいる仲間たちに、ぜひ言葉を尽くして語ってみてもらいたい。そこにはきっと、ご自身の実感が潜んでいるはず。

「この概念を用いて、自分は何を伝えたいのだろう？」
「どうして私はこの言葉を使いたいと思ったのだろう？」
そんなところにこそ、その人の人生哲学が見え隠れするものではないだろうか。あるいは、価値観とか当たり前、譲れないもの、なんて言い替えることもできるかもしれない。

いつもなら何となく口に出しっぱなしの自分の言葉に、いちいち立ち止まって見つめてみる。他者の言葉に対する自分の心の動きにも目を凝らしてみる。そこから自分の人生哲学を垣間見る瞬間があるかもしれない……。

そんな手間のかかる試みは、忙しい日常ではなかなかできることではない。
だからこそ、敢えて哲学カフェという非日常の場を設けて、他者の存在という力を借りながら、ともに考え合い、語り合ってみたいのだ。

逆に、もしも、ただお手軽に「○○論の通りです。以上終了！」で済まそうとするなら、わざわざ哲学カフェまで足を運んだ割に随分な怠慢と言えよう。さらに万が一、「そんなことも知らないのか」などと付け加えるなら、それはいわゆるマウントとでも申しましょうか。考え合い、語り合うことを放棄したことになる。

有難いことに、そのような発言は今のところ一度も聞いたことがない。
それどころか、毎回、充実した対話の時を共に過ごすことができて、参加者のみなさんには感謝してもしきれない。

相も変わらず、とりとめもなく書いてきましたが、最後まで読んでくださってありがとうございます。

今日のところはこの辺で。またお会いしましょう。

何となく気になることを入口に、生まれた問いを対話で深める。そこからさらに問いが生まれる。帰り道では、何となく気になることが増えていたり、思いがけないアレとコレとの繋がりが見えてきたりしているかもしれません。

毎月第３木曜日に開催しています。お時間とご興味が合いましたら、お申込みください。

ゆる哲学カフェたかおDEたいわ
日時：　2024年3月21日（木）am10:00～12:00
会場：　Gallery TAKAO（東京都豊島区雑司が谷1-52-1）
参加費：各回 500円
定員：　6名程度

哲学の知識や経験は不要です。持ち物は、あなたの中の好奇心。
気軽にご参加ください。

【詳細ページ】お問合せ・お申込みもこちらから。

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