Education in JAPAN

学校の授業中、図書館で寝転んで本を読み、先生からオリジナリティ溢れる自作の詩の冒頭を褒められたあなたは、同じ時、海の向こうの同い年の子供たちが、背の低い順に、綺麗な直線で並べたことを褒められていることを、多分全く知らないでしょう。

あるいは、一人一人に違った良いところや価値がある、と教えられてきたあなたは、同じ時、海の向こうの趣味が似たあの子が、「勉強の成績が悪い人のクラス」で毎日過ごしていることは予想もしていないでしょう。

私が子供時代に過ごした日本の学校と、豪州の学校での生活はあまりに違いすぎるものでした。

しかし日本の学校の友達も、豪州の学校の友達も、お互い、それが当然だと思って過ごしています。

私は大人になり教育関係の仕事をして、日本のみならず色々な国の教育に触れる機会がありました。

そこで感じたのは、各国の教育事情はなかなか他国に共有されない、ということです。

なぜなら、自国の教育事情を海外へ発信する、というのは「当然のこと」を「当然ではないかもしれない」と疑うところに端を発するからです。

また、教育事情とは生活の細部であり、日々の発する言葉や、小さな選択の積み重ねであるからです。特に学校教育ともなると、その「細部」はプライバシーの問題で、外部へはなかなか発信されません。

また特に日本の場合、言葉の壁が外部との情報共有に大きく影響しています。

しかし、その国のことが知りたい、その国の人のことを知りたい、と思ったら、その国の教育について知ることがとても有効だと考えています。

あの国の人は、なぜいつもあんなに気が強いのだろうか。なぜあんなに家族を第一に考えて行動できるのだろうか。なんだ、全然違うと思っていたあの国の人は実は俺たちとそっくりじゃないか。

Education in Japanを立ち上げた目的は、日本の教育事情をより詳細に知りたい方向けに、情報を発信して、海外のあなたの日本理解の手助けをすること。
それから、海外からの情報を得て、日本の教育がより良いものになる手助けをすることです。

具体的には、日本の教育制度や特徴、教育の目的や価値観、日々の生活などについて詳しく紹介します。さらに、日本の学校や教育プログラム、教育の現場で注目されているトピックや取り組みについても触れます。日本の教育に関心がある海外の方々や、日本の教育についてより深く知りたい方々にとって、必読の記事となるようにがんばっていきます。

(別サイトで英訳版を載せています)

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