『帰ってきたマイ・ブラザー』 シス・カンパニー
2023年4月5日(水) 18時開演
@世田谷パブリックシアター
¥11,000
作:マギー
演出:小林顕作
出演:水谷豊/段田安則/高橋克実/堤真一
寺脇康文/峯村リエ/池谷のぶえ
シス・カンパニーからの案内がきた時にはスルーするつもりだったけど、池谷のぶえ・峯村リエのおふたりはやはり観ておきたいとおもってチケットを取った。だってこのメインキャストの豪華さ! 作・演出はマギー&小林顕作ときたら、観ておいて損はないはず。
あらすじを読んだだけで大体わかるでしょ? 想像つくでしょ?
まさにそういうお話だったw
このキャストありきで話の内容など二の次、豪華な俳優陣とその芝居を眺めて楽しむための作品だった。それってどうなのと思わんでもないが、ここまでゴージャスなキャストなら否やはないのだなあ。ツッコミはココロの中で済ませて、アタシもしっかり楽しんだ。
水谷豊氏は国民的な人気俳優だけど、舞台を観たことないなと思ったら23年ぶりの舞台出演だそう。ニコニコと鷹揚に「何とかなる」と言いながら弟たちを振り回す長男。
次男はシス・カンパニー常連の段田さん。電気関係のお仕事なのか、上っぱりを着て几帳面そう。兄貴の適当さに一番割りを食ってるのかも。
三男の高橋克実さんはブラジル人妻と再婚し、石垣島でお店をやってるとか。アロハを着て人生エンジョイしてるっぽい。
末っ子四男の堤さん、40年前は口パクで一度も歌ったことがないとの爆弾発言。もちろん再結成にも「歌えない」と反対するが、長男には逆らえず・・・。
ドラマ『相棒』は観ていないので判らないが、寺脇さんとの共演はファンには堪らんでしょうなあ。ファンと言えば熱烈ファン(というかオタク)の姉妹ふたりがやはり最高で。「推し活」とか「てえてえ(尊い)」とかオタク用語使ってるし、推しを間近で直視できなずモダモダするところとか、かなりの再現度で笑った。
手作りのうちわはそれぞれ当時の写真が貼ってあって、4人ともめっちゃ若くて最高に笑った! あれ後ろの席の方は見えなかったんじゃないかなあ。もったいない。
体の不調話や、物忘れが激しくて全部「アレ」で会話するとか、オッサンあるあるで笑わせるし、アタシの観た回では寺脇さんがセリフを間違えて、アドリブで繋げて笑いに変えたり。
謎の名物「ペリー揚げ」、強烈キャラのラジオ・パーソナリティー「浦賀ペリー」などなど、とにかくたくさん笑った。
オタク姉妹の事情を聞いてちょっとしんみりしたり、兄弟四人のちょっとしたココロの機微とか思い出とかでホロリもありーの、でも最後はなんとか当日券のお客さんもたくさん入って往年のヒット曲「マイブラザー」を歌い踊って大団円。
カーテンコールではザ・スパイダースの「バン・バン・バン」で大盛り上がりの大喝采!
いやー、楽しかった。
10日前に観たのも四兄弟のお話だったけど、落差が激しい(笑)。いや、どちらも良かったです!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?