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『あのよこのよ』 PARCO PRODUCE 2024

2024年4月22日(月)
14時開演
@PARCO劇場
¥12,000

はて、何故このチケットをとったんだっけ。
池谷さん大窪くんが出ているし、落合モトキくんも舞台は初めてなので興味を持ったんだな、確か。作演の青木豪氏は、グリングは未見だけど何か観て面白かったように記憶していたし。
という訳で、観劇当日にチケットを発券して劇場へ。到着して確認するとめちゃくちゃ後方のサイド席だった。うっわ、オペラグラス持ってくりゃ良かった〜〜。小劇場ゴアーなんでオペラ持ち歩く習慣がないのよね。

【あらすじ】
舞台は明治初期。
浮世絵師・刺爪秋斎(安田章大)は、新政府を批判したとして番屋に入れられていたが、初犯ということもあり解放され、迎えに来た弟の喜三郎と、居酒屋で宴を共にしていた。
そこで秋斎は喜三郎から出所祝いとして眼鏡をプレゼントされ喜んでかける。
さらに秋斎は居酒屋に居合わせた、未来が見えるという能力のある常連・フサに占ってもらうと、「女に出会う」と告げられる。「その女が秋斎の未来を決めるだろう」と。
そこに美しい女が男と共にやってくる。秋斎が出会う女性は彼女なのではないかと話していると、突如、刀や銃を持った男たちが現れる。そして男たちは秋斎たちに襲いかかって来るのだった・・・・・・。

公式サイトより

どういう話かほぼ知らないまま観劇に臨んだアタシ。このあらすじも観終わってからこの記事を書くために読んだのであった。そんでやっと(秋斎は投獄されてたんかー、初犯なんだー、最初のシーンは釈放されて出所祝いしてたんだー)って言うことが読んで初めてわかった。たぶん色んなことを分からないまま観てたし、観終わった今もたぶん分かってないことだらけな気がする。ダメじゃん。
何も考えずに楽しめるって噂だったけど、うん。ツッコミどころ満載で何と言うか雑な作りだなあという印象(個人の感想です)。

脚本や演出に(はて?)と思うところが多くて(もういちいち書かないけれど)、作品自体にどうもノリ切れずあまり楽しめなかったというのが正直なところ。居酒屋でのコメディ(というか、ほぼギャグ)シーンが全然笑えなくて。おにぎりのくだりとかしつこいし。あと主演が歌うシーンがあって、これも何故なのか釈然とせず。これは好みかもしれないけど。個人の感想ってやつ。アタシはお笑いもミュージカルも苦手だからかな〜〜。

役者さんは悪くなかったと思う。特にのぶえさんは当然のようにとても良かったし、しんぺーさん、梅雀さんなんて安心感しかないし。
部分部分での見どころはあったので、ヨシとしよう。(それにしてはチケット代が高いけど)
例えば殺陣。斬られる表現として赤い投巣(能の土蜘蛛で投げる和紙の蜘蛛の巣)を使ったのは面白かった。へえ~。んで、人衛くんは初めての殺陣なんじゃないかな。イキウメではあんまり立ち回りないもんね。
美術のうち、富士山や桜、月などは美しかった。桜の花びらに見立てた紙吹雪と相まって見応えあったなあ。

ふと思ったんだけど、邏卒や行李って言葉は若い方には通じないのでは。邏卒はまだ劇中で説明っぽい台詞があったけど、行李は何も言及なかったからさ。アタシでもギリだと思うんだよね。それとも時代劇とか観て知ってるものかな。だとしたらまさに老婆心w

帰宅後、青木豪ってこういう感じだっけ?と調べたら、自分が観たことあるのって2008年の『ウラノス』だけだった。これ脚本はイキウメの前川さんで、青木さんは演出だけ。ああ、面白いと思ったのは脚本の方だったんだなきっと・・・。などと納得したり。

そして当日パンフもなかったので、観劇後にあれそういや落合モトキが出てるんだったと思い出す。どの役だったんだろうと調べたら薬種問屋の勘太だった。そっかあ。席が遠くて顔も見えなかったからな・・・。舞台で見るの初めてだったからわからなかったよスマン。勿体無いことをした。
なんで当パンないのかな。ぜったい作るべきでしょそこは。スタッフさんに当日パンフはあるか尋ねたら「チラシですか?」と頓珍漢なことを言うし。だめだこりゃ。パンフレットは買わなかったので、配役調べるのに苦労した。ネットで検索したけど、ツイッターのどなたかのつぶやきで何とか判明した。公式サイトには俳優の名前だけで、役名は載ってないからさあ。ぶつぶつ。
なんとも微妙な心持ちで帰途についたのだった。


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