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『パラサイト』 COCOON PRODUCTION 2023

2023年6月12日(月)
13時開演
@THEATER MILANO-Za
¥12,000

映画は未見で且つ作品自体に惹かれた訳ではなかったけど、キャストが豪華すぎてついお高いチケットなのにポチってしまった。はずれても別にいっかと思ってたけど、そういう時は絶対当たるのが世の中の定石(セオリー)w

まだ公演中だけど、ネタバレしてるのでご注意。

STORY
堤防の下にあるトタン屋根の集落。川の水位より低く一日中陽がささず、地上にありながら地下のような土地で金田文平(古田新太)の家族は家内手工業の靴作りで生計を立てて暮らしている。
一方対照的な高台にある豪邸では、永井慎太郎(山内圭哉)、妻の千代子(真木よう子)、娘の繭子(恒松祐里)、引きこもりの息子賢太郎がベテラン家政婦の安田玉子(キムラ緑子)とともに暮らしている。文平の息子の純平(宮沢氷魚)は妹の美姫(伊藤沙莉)が偽造した大学の在籍証明を利用し、繭子の家庭教師としてアルバイトを始める。息子の賢太郎のアートセラピーの教師として、美姫が、慎太郎の運転手や玉子がクビになるように仕向け、その後釜に、文平と妻の福子(江口のりこ)が、と一家は永井家に寄生していく…。

公式サイトより

↑の「STORY」を読むと、原作映画のあらすじとほぼ同じかと思う。映画の方はかなり胸糞だという噂だったんで、たぶんあまり好きなタイプの作品じゃないだろうなと覚悟していたんだけど。観終わってみて、確かに悲惨な話ではあるけどしっかり楽しめたのでよかった。
前半はかなり笑いが多めで、ほぼコメディだったので文字通り楽しく観た。えっ、こんなにおもしろいんだ?って意外だったけど、やっぱり後半、急転直下で衝撃的な展開のサスペンス。ふわーー、すごかった。

とにかく演技巧者ばっかりなので、見応えありまくり。
ずば抜けてるのはやはりドリさん(キムラ緑子)! 最高だった。誰がみても有無を言わさぬ圧倒的な存在感。古田さんを舞台で見たの、何年ぶりだろう。ギャグもシリアスも、ひらりとシームレスに演じるすごさ。たかやん(山内圭哉)、江口さん、みのすけさん、沙莉ちゃん、みな素晴らしい。山口くんも予想より出番多くて嬉しかった。
氷魚くんは貧乏人には見えなかったなあ。関西弁もしょっとむず痒いけど・・・オバチャン応援してるぞ、がんばれ~。
金持ちの奥さんの人、いいキャラなんだけどカミカミで滑舌アヤしくて、オヤ?って思ってたら真木よう子だった・・・(観終わってから気づいたw)
金持ちのお嬢さん役は恒松祐里さん、佳い感じ。存じ上げないと思ったけどチラチラ見てはいるわね。『真田丸』とか出てるし。よく通る声で聞き取りやすいし、かわいかった。

どこか既視感あるなと思ったら、みのすけさんを直近で見たのがナイロンの『Don't freak out』だった。あっちでも地下室に閉じ込められてたわw そういや悲惨だったり後味悪い感じ、どこかナイロンと似てなくもない気がしてきた。
冒頭の氷魚くん演じる順平が語るシーンで、後半に起こるのが阪神大震災だとわかる。作劇上はうまく絡めてるなと思うけど、センシティブだなあと少々心配でもある。不謹慎だと言う人がいたり、辛く感じる人もいるかもしれない。難しいな。
『フェイクスピア』も日航機墜落事故の話で、あの事故に辛い記憶がある方が観て「ショックだった」と言っていたのよね。

微妙な関西弁や震災の描き方とか、来月は大阪公演だから大丈夫かなと心配。まあアタシが心配する筋合いではないけど。

原作をすごく好きな人は、舞台での改変に納得いかないらしくて、けっこう酷評してるのもチラ見したけど、アタシはおもしろかった。原作見ずに行って正解だったかも。
逆にどう違うのか興味が出たので、テレビで放映あったら観てみようかな~。
アマプラでも観られるか。加入してないけどたまにひと月とか試すのもいいかなあ(迷う)


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