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Billy Preston Live European tour.(1973)

音楽レビュー二回目はビリープレストンです。僕のレビューはレビューが少ないアルバムを自己満足で書いてるのでマイナーめなアルバム多くなると思います。今回はビリープレストンの熱い演奏がかっこいいライブ盤を紹介します。

この作品は1973年にビリーがローリングストーンズのヨーロッパツアーの前座として参加した時の作品です。メンバーはビリーの他にHuby HeardとKenny Lupperがキーボード(Kenny Lupperはケンラッパーという名前でアレサフランクリンのライブ映画アメイジンググレイスにも出演)ドラムでManuel Kellough(JBのバックバンドにいたこともあるらしい)。ゲストでストーンズのMick taylerが参加しています。(ベースの音あんましないなとは思ってたけどまさかいなかったとは!)キーボード3人ということでオルガン、アコースティックピアノ、クラヴィネット、シンセ((CDの解説書によれば9台のキーボードが使われたとか)が常に鳴り響いています。

このアルバムは収録曲の異なる2つのバージョンがあります。1つはUKバージョン、もう一つがUSバージョンです。日本で販売されたLPはUKバージョンで、初CD化されたのはUSバージョンです。数年前にカップリングCDが出ましたがプレミアが付いてしまっています。僕が持っているのはUSバージョンですがいつかUKバージョンを入手できたらそれも紹介したいです。

曲紹介に入ります。
1 Day tripper
ビートルズの曲を疾走感あふれるファンクにアレンジ。ロック、ファンク好きでこれ聴いてワクワクしない人いないはず。ビリーのボーカルも熱い!

2 The Bus
71年リリースI wrote a simple song に収録。ベトナムから帰ってきたら兄弟がいない、酔っ払ったら不当逮捕された。世の中が変になって行くけど一体どうなっているんだ。というニューソウルの影響の強い歌詞を持った歌。演奏は熱く(特にオルガン)後半はジャム(ミックがバリバリギターを弾きます)とスライ&ファミリーストーンのDance to the musicを繰り返すアレンジ

3 Let it be 
ビートルズの曲をゴスペルタッチにカバー。短いのが残念!(編集で短くしたなら完全版を聴きたい)

4 Will it go round in circles
72年発売のMusic is my lifeに収録。抽象的な歌詞をもつ曲でビリーがリンゴスター&ヒズオールスターバンドに参加した際も歌っています。クラヴィネットとオルガン、ドラムがタイトなリズムを奏でている。後半のハーモニカは誰だろう?

5 Let’s go get stoned
オリジナルはレイチャールズ(オリジナルでもビリーがキーボードを弾いているらしい)クールな演奏に合わせて熱く歌い上げる。

6 Speace  race
73年のEverybudy likes some kind of musicに収録。ビリーが得意とするスペイシーなインストファンクナンバー。クラヴィネットとシンセが変な音をあげる面白い曲。

7 Amaging Grace
ゴスペルスタンダードをインストで演奏。ビリーの歌も聴きたかった!前半のオリジナルに忠実な演奏から一転後半では軽いジャムからThat’s the way god planned itに入る。

8 That’s the way god planned it
69年にアップルから発売した同じタイトルのアルバムに収録されていた曲でバングラデシュコンサートでも歌っています。ミックのギターが冴えていて後半になるにつれてテンポがあがるのが好き。

9 Outa space
最後はI wrote a simple song に収録された曲で全米2位になったインストファンク。(75年のストーンズのツアーではストーンズのメンバーと演奏している)ジャムやブレイクやスライのI wanna take you higherを挟んだ9分に渡る大曲。全楽器が熱い!