見出し画像

Eric Gale - Part Of You (1979)

エリックゲイルのCBSでの3枚目のアルバムです。いままで二枚はボブジェイムズのプロデュースでしたが本作ではラルフマクドナルドが担当。オーソドックスなこの頃のNY制作のフュージョンらしいサウンドですがベースがいない曲やエリック本人がオーバーダブした曲などベースギター的には面白い曲が多いです。僕の中ではリトルウォルターやフィルアップチャーチと3大顔の圧が強いジャケットの一つとしています。

エリックゲイル:ギター、ベース(2、4、5、6)
スティーブガッド(1)、ハーヴィメイソン(2)、アイドリスムハンマド(3):ドラム
リチャードティー(3以外)、バーナテッドランデル(2)、デイブグルーシン(4):ピアノ
ラルフマクドナルド:パーカッション
チャールズアーランド:オルガン
アンソニージャクソン(1)ニールジェイソン(4):ベース
グローバーワシントンjr:テナーサックス(4)

Let Me Slip It To You
スタッフらしいノリにCTI的なアレンジをしてシンセサイザーを加えたこの時代らしいフュージョンナンバー。

Part Of You
メロウなギターが聴けるバラードナンバー。前半はソウルの伴奏かのようなメロウで落ち着いたトーンですが後半は雰囲気を壊さずにスタッフでしたようなホーンライクな高い音でのブルージーなアドリブを弾いています。

Trip
オルガントリオによるソウルジャズ的なナンバー。オルガンがチャールズアーランドでドラムがレオモリスと名乗っていた頃オルガンと相性のいい演奏を聴かせてくれたアイドリスムハンマドなのもよりいいです。こういった曲の方が好きなのでもう少しこの編成での演奏を聴きたかったです。エリックはオルガントリオのレコードを作るには少し若かったのが悔やまれます。

Lookin’ Good
ほんのり南国的なレイドバックしたミディアムナンバー。グローヴァーのソロの後のいつも以上にホーン的なタッチのギターソロが印象的です。

Nezumi
アップテンポのファンキーなナンバー。エリックが自分の個性全開でソロをバリバリ弾いています。

Holding On To Love
レイドバックしたトーンが心地よいメロウなバラードナンバー。この曲だけではないですがギターを手にする前はベースを弾いていてあまり多くはないですがベーシストとしても活動していただけあってベースの演奏もうまいです。

コネクション:Blues In My Soul
オルガントリオのレコードを作っていないと本文では書きましたがこちらはおそらく唯一のオルガントリオ作品。リーダーは酒井潮さんでスタッフのメンバーとして来日した際に作られました。聴いたことないのでいつか手に入れたいです。タイトルを押すとDiscogsに飛べます。