古語訳「留守番電話」

御身の沙汰、忝く候ふ。此方は山猫屋本舗にて候ふ。便なく候へども、はや納まり候ひぬ。此方の販きは朝四つより暮れ六つまでにて候ふ。後生にて候へども、営みたる内に取り返し沙汰し給へ。此度の沙汰、誠に有り難く候ひぬ。

【 原文 】
お電話、ありがとうございます。こちらは「山猫屋本舗」でございます。大変申し訳ございません、本日の業務は終了しております。営業時間は午前十時から午後六時までとなっております。恐れ入りますが、営業時間内に改めてお掛け直しください。お電話、ありがとうございました。


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