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-映画紹介-「記憶~愛する人へ~」 俺には時間がない、最後に俺の全てを懸けて捕まえる!アルツハイマーを宣告された弁護士は解決に向けて疾走した。

《乱れ撃ちシネnote vol.164》

「記憶~愛する人へ~」全16話 パク・チャンホン監督 2016年 韓国

鑑賞日:2023年12月26日 U-next

【Introduction】
寺脇研さんご推薦の韓国映画ベスト10がことごとく趣味に合わないので今読みかけの「人生を変えた韓国ドラマ」に掲載されている気になった作品を観よう。

残念ながら最初に選んだこの作品はAmazonの定額見放題で観られるのは第一話だけだ。
23.12.20(✤) -?-「バッド・ガイズ-悪い奴ら-」 キム・ジョンミン監督 2014年 韓国 Amazon Prime Video
困ったことにこの作品が面白い。
筋立て、演出、キャスティングともにGood!
《乱れ撃ちシネnote》はAmazon Prime Video、Netflix、U-nextの定額見放題で観られる作品から探しているので、いずれそちらで見放題になったら続きを観よう。

次に選んだ「ラスト・ゲーム~最後に笑うのは誰だ?!~」(2015)も「シグナル」(2018)もサブスク配信されてない。
その次の「記憶~愛する人へ~」がU-NEXTで観られた。
これが大当たり!
23.12.26(09) -☆☆☆☆-「記憶~愛する人へ~」 パク・チャンホン監督 2016年 韓国 U-NEXT
第二話まではだらだらして物語の展開もよく掴めなかったが第三話からだんだんミステリアスな展開になり面白くなってきた。

最近韓国ものを観ていてつくづく感じたこと。
韓流ドラマは感情の機微を隅々までこれでもかとえぐり出すように描く。
ちょっとしつこくない?なんだけど、
そこまでぐいぐい描かれるとおみそれしましたとしか言いようがない。
通俗の極み。
この通俗の極みを楽しめるかどうかで韓流ドラマ沼にハマるか嫌うかに分かれるんじゃないかな。
そんなことわかっているよという傷口をこれでもかこれでもかとえぐり出すエンタテイメント力がすごい。
そこまでやるか通俗を!と感心しながら観続けるのが韓国ドラマの正しい楽しみ方でプロレス観戦に似ているかも。

「記憶~愛する人へ~」 の家族の愛の描き方が素敵だった。
それともうひとつ。
サポートしてくれる仲間がいることがどれだけ幸せなことかということがさりげなく描かれているのもいいね。

大財閥の顧問弁護士として時には卑劣な手段を使ってでも裁判を勝ち抜く評判の凄腕弁護士がアルツハイマーに侵された。
急速に病状がすすみ絶望の淵に立たされた彼は自分の人生のやり直しに向かって疾走しはじめ・・・。

【物語の概要】
政財界の大物たちに持ち込まれた数々の訴訟を勝利に導いてきた凄腕弁護士のパク・テソク(イ・ソンミン)。
家庭を顧みることなく日夜仕事に没頭する彼の家族は寂しさを感じていた。
テソクのアシスタントの若手弁護士チョン・ジン(イ・ジュノ)は、裁判に勝つためには脅迫まがいの手段も辞さないテソクのやり口に幻滅していた。

テソクには辛い過去があった。
15年前に離婚した元妻のナ・ウンソン(パク・チニ)との間に生まれた息子ドンウをひき逃げ事件で亡くしていたのだ。
犯人は見つからず、二人は離婚し、まもなく事件は時効を迎えようとしていた。
ある日テソクは友人の医師からアルツハイマーの診断結果を伝えられて衝撃を受ける。
テソクは自身が抱えている病気を隠し通しながら仕事を続けるがアルツハイマーは急速にテソクの精神を蝕み、不審な行動が目立つようになる・・・。

病魔を抱えながら必死に仕事を全うしようとあがくテソクの元には政界・財界・弁護士事務所の既得権益のからんだ醜い訴訟事件が舞い込んでくる・・・。

【Trivia & Topics】
・またまた見事なイ・ソンミン。

イ・ソンミン

「ミセン-未生-」で見事な演技を見せたイ・ソンミン見たさでこの作品を観ました。

記憶が破壊されながらも法廷に立つテソクの恐怖を見事に演じていました。
彼の病気が判明してからの妻や息子、そして彼の仕事をサポートする若い弁護士とデスクの女性のテソクへの強い愛情と絆の描き方も素敵。
感動的なヒューマン・ドラマでした。

【5 star rating】
☆☆☆☆

(☆印の意味)
☆☆☆☆☆:超お勧めです。
☆☆☆☆:お勧めです。
☆☆☆:楽しめます。
☆☆:駄目でした。
☆:途中下車しました。

【reputation】
Filmarks:☆☆☆☆★(4.2)

u-next :☆☆☆☆★




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