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ため息俳句 菜花

 菜の花などのつぼみと花茎、若葉をナバナという。独特のほろ苦さがある。
 お浸しにするのが一般的であるが、自分としては菜花とベーコンのパスタを第一としたい。今日も昼飯にしようと、畑から摘んできた。
 これは、白菜の花と蕾だ。スーパーで売っている菜花とは一寸違って、苦味があまりない。柔らか風味である。これが食べたいばっかりに、あえて数株の白菜は花咲くまで放置する。ただこれは結球した白菜ではなく、蒔き余った種をわざと畝の間にこぼしておいたものだ。そうすると、生育条件がよくないので、結球できずに葉を開いたままとなり、菜花となりやすくなる、それをとってきたのだ。
 いざ、パスタ作りに取りかかろうとすると、ストックしてあったつもりのベーコンの賞味期限が切れていた。仕方ないので、ツナで代用しようと決めた。パスタの麵というのは、まったくに使い勝手のよい食材で、よっぽどのことがなければ、大体は狙い通りの出来具合になるというのが、料理係を自認する爺ィの意見である。
 ツナなら長ネギも相性がよいので、菜花ネギツナパスタとなった。結果、概ね及第点、菜花が色味もよし、味もよしで、いつものネギツナパスタが、大いに春めいてくれた。


朝摘みや菜花のつぼみ露しとど  空茶

あれも恋菜花を茹でる塩味ほど