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今「Vのオタク」に何が起きているのか〜オタク美少女化?アバターの未来〜


水井軒間です。
このnoteを読んでいる人の中には、VTuber・バーチャルカルチャーを追いかけていて、
いわゆる「VTuber界隈」に属して過ごしている人が多いと思うんですが、
その片隅で、今かなり面白いことが起こっていることはご存知でしょうか。



・VIRTUAFREAKと"会議室"とVR-ize、不眠


本題に入る前にこの前置きはしておかねばなりません。

「VIRTUAFREAK vol.1」というクラブイベントがありました。

2018年12月開催。
V音楽のイベントとしておそらく元祖にあたるもので、
私も参加していましたが、このイベントにvol.1から行っていた「V音楽のオタク」は、かなりディープな層だと言っていいはず。


その中の一部、"彼ら”の話をします。
彼らはこうして表沙汰に語られることをおそらく嫌うと思うのですが。

バチャフリでクラブに触れ、音楽に触れ、仲間と出会い、
そしてDJ・VJに憧れ、機材を買い、
そして自分たちで場所をセッティングしてひっそりとパーティーを開いていた連中がいます。

会議室を借りて遊んでいたことから通称”会議室”と呼ばれる彼らは、
最初はおそらく自分たちだけで楽しく音楽を聴くことが目的だったと思うのですが、遊んでいるうちに中でメキメキと実力をつけていき、
今やあちこちのイベントに引っ張りだこのDJ/VJとして活躍しています。


そしてDJ FAIOという人物がいまして、
彼はその連中を表舞台に引っ張り出すために(たぶん)、
「VIRTUALIZE REALIZE」通称VR-izeというイベントを立ち上げました。

かつてバチャフリに客として来ていたFAIO、DatCat、FutureRecord、非暮、LAKU、などなどのメンツの名前は、
今「VR-ize Crew」として、エンタスの壁にサインが刻まれています。


そしてもうひとつ語らねばならないオタク達がいまして、
あそこもどれくらい表沙汰に語ってよいのかわかりませんが…

「Sleepless_」というDiscordサーバーがあります。
もともとは身内だけで音楽を聴くのが目的の小規模なサーバーだったそうですが、
内部でボイスチャット機能を利用したDJイベントが開催され、
サーバーの入り口と「#不眠音楽祭」というハッシュタグがTwitterに放たれたことで人口が激増、今は大規模なコミュニティとなっています。

そこでも、最初は単なるV音楽好きだったのが、
DJに憧れ機材を買い、サーバーで人に聴いてもらいながら練習、
そしてイベントに出るまでになったDJというのが何人も生まれています。


ざっくり言うと、V音楽界隈からDJ/VJがめちゃくちゃ誕生しているんです。
「ただのオタク」から「表現者・活動者」になった、またはなろうとしているVオタクがたくさんいるんです。
大袈裟に言えば、新しいカルチャーの第二世代・第三世代誕生の盛り上がりだと私は感じています。
これに立ち会えていることがとても嬉しい。


と、言う話は実は壮大な前置きです。
今回一番語りたいことはそこではなくて、次の章に移ります。



・V界隈でアバターを持って活動する者たち


みなさん「アバター」というと何を連想するでしょうか。
よく言うのが「サマーウォーズの"OZ"の世界」ってやつですね。
遠い未来の、人類総アバター時代。
あとはVRChat
私も一時期だけオリジナルアバターを持って遊んでいましたが、まだまだ一部の人達の特殊なコミュニティという印象はあるでしょう。

私は「Twitterのアイコン」とかも立派なアバターだと考えています。
そしてアバターキャラクターは、
VTuber、つまり配信者・歌手・タレントの「容姿」としてだけでなく、
表現者全般の「アー写」としてかなり適していると感じています。


というわけで、
会議室・不眠出身のDJ/VJで、アバターキャラクターを持っている人たちを
紹介したいと思います。


・DatCat

VR-izeレギュラーDJ、会議室出身。
このアー写は私が描きました。
もともとはフリー素材の黒猫の絵をアイコンにしていたので、猫耳ヘッドホン娘に。


・非暮

VR-izeレギュラーVJ、会議室出身。
このアー写は私が描きました。
ずっと推しをアイコンにしながらVJ活動をしていたので「ただのオタクみたいなアイコンやめろ」と言って無理矢理描かせてもらいました。


・あろ(Arr→w)

会議室出身DJ。
彼はもともとKMNZのファン「KMNHZ」の文化の中で、けもみみキャラクターのアバターを持っていました。


・皐月渚

不眠出身DJ/映像クリエイター/作曲家。
このアー写は私が描きました。んですが、もともと皐月本人が描いたイラストがアイコンでした。それを元にしています。


・ねものいか(Nemo No ika)

不眠出身DJ。ダンスもできる。
このアー写も私が描きました。
彼が私のVRoid講座を見て自作したVRChatアバターを元にして描いています。


・大崎

「蟹亀の神輿」として有名な彼ですが、不眠出身DJでもあります。
このアー写も私が描きました。
元のデカい文字だけのアイコンが印象に強かったのでそのイメージを引き継いでデザインしました。


まぁつまりほとんど私が描いてるわけなんですけど。

これ私から「描かせてくれ」と言っているケースがほとんどで、
なぜこんなことをしているかというと、
私はV界隈に来て、バーチャルという文化・概念・思想に触れて、
一番面白いと思っているのが「アバター文化」だからなんです。



・アバター文化の未来


アバターキャラクターはその人の「人格の結晶」だと私は考えています。
DJ/VJ含め表現活動は、その人の内面がとても出るものですから、
「この表現を作った人」として認識してもらう”姿”は、
本人のリアルの容姿より、その人のアバターキャラクターの方がより適切というか、より本質に近い姿なのではないか、
という考えがあって、ぶっちゃけると、今身近な人たちで”実験”しているところだとも言えます。

そして表現というのは、実は活動・発表している人だけに関わる話ではなく、
生きとし生ける全ての人が、毎日、なんらかの自己表現をしている。
アバターを持つことも、その一環として、
いつかは全世界に広まるんじゃないかと、広まればいいなと、
私は思っています。願っています。


ちょっと脱線した気がする。

要するに何が言いたかったかと言うと、
「Vのオタク」の中から面白い「表現者」がたくさん出てきていること、
そしていわば「レペゼン・バーチャル」な彼らが、
バーチャルなアバターを持って活動していること、
私がそれに協力しているのには意味があること。
が伝えたくて書きました。長くなりました。



・余談

というわけで私、水井軒間もアバター作りました。

以後お見知り置きを。

「え、”あの子”じゃないの?」と思った方、
その話はまたいずれ。



執筆協力:本郷みもみ @Hongo_mimomi


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