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楽曲「命の雄叫び」を解説

誰も聴いてないし見ていないために、創作とは何ぞやと自分に問いかけたくなる元旦なわけですが。どうも、心鏡の湖です。

今回もいつも通り楽曲紹介です。

概要

今回の楽曲は、前回のワールドノイズ(オーケストラバージョンのほう)で用いたストリングスのスタッカート奏法をうまいこと使えないかと思って作りました。

イントロ部分が本来作りたかったもので、そこから何故か特撮っぽい曲になってしまったという話です。私の創作に気まぐれは欠かせない要素のようです。

SoundCloud

※楽器パートは多いのと分かるだろうということで省略します。曲調の補足も特に変則的な場面がないためにカット。

歌詞

赤く光る星が導くのは
愛と力 ともに求めるから
孤独の中 街に守られ
闇に溺れた人々を助けるとき
踏みしめた地面を蹴って走る
騎士(ナイト)のような勇ましさ
暁に眠る夢を起こして
輝く希望の赤子たち

青く光る星が導くのは
愛と涙 今は泣きたいから
自然の中 森に憧れ
穢れに満ちた世の中を見つめるとき
五月雨を浴びて 自然と語る
焦りと怒りを晒して
思い出す 雲の流れを読めば
気ままで自由なる旅路に

遙か彼方 聞こえているか
俺を忘れないでおくれ 愛しの人

移り行く時代の波にのまれ
儚く散りゆく貴方を
忘れずに記憶の風に刻み
届ける揺るぎない想いを
夕暮れの海で黄昏れ悩む
明日の命は何処か
果てしなく長い道を辿れば
わかるさ 命の雄叫びに

普通に長いですし、ありがちなやつです。と言っても私は特撮ソングをほとんど知らないんですけどね。『仮面ライダーBLACK RX』くらいです。

AIきりたんに歌わせたことやBPM167のハイテンポで16分音符が頻発する楽曲のため、中々聞き取りづらい箇所はあるでしょうが、そもそもAIきりたんに歌わせるつもりはなかったためにご愛敬。実際に口ずさむと難しいです。すべてのパートを地声で歌う曲であるため、サビに関してはレミオロメンの粉雪よりも高い音域を出さなければなりません。

さて、歌詞の解説へ移りましょう。ピックアップしていきます。

「暁に眠る夢を起こして」

暁に眠る夢。成功や理想を叶えるため、眠っているドリームを叩き起こしてやろうぜという意味になります。最近まで詩を書いていたのが活きている感じですね。

赤と青に光る星に導かれる

まあ、死兆星とかあるじゃないですか。そういうことです。歌詞で言っていることは柔く、子供に充てたものではないですね。後々解説しますが、恋人いるみたいですし。

赤は力、青は涙、どちらも共通して愛が導かれると。少なくとも、戦隊ヒーローではなさそうですね。若くないどころか、渋みさえ感じます。

五月雨を浴びる

五月雨は梅雨を指します。「え、こいつ雨を浴びてるとか、何やってるの?」と真面目に考えてはいけません。カラオケで流れる汎用映像ではお決まりですし、何ならケチャップ王国でも虎がやっています。

「雲の流れを読めば 気ままで自由なる旅路に」

個人的お気に入りフレーズになります。間違っても猿岩石に影響されているわけではありません。(まだ生まれてないし。ブラックRXの世代でもないし)

「俺を忘れないでおくれ 愛しの人」

「お前、彼女持ちかい!」と突っ込みたくなりますが、昔の特撮ではヒロインがいるイメージが強いですね。最近だと年齢層を考慮し、恋愛というより友情に移っているところですかね。じゃあ「俺」とは誰なんだっていう話になりますが、一応言うと、ケチャップ王国の虎が年を取ったらを想定しています。あくまで想定であって、断定してしまうと、そこからは虎のキャラクターソングになってしまうため、そうなると汎用性を損なうということで曖昧にしています。実質初めてであろう特撮ソングの作曲であるため、場面を限定してしまうと扱いづらくなるため、それを避けたのです。

「儚く散りゆく貴方を」

「あれっ、ヒロイン亡くなったの!?」と思うかもしれませんが、こちらも想定、「そうなると盛り上がるし、オチになるだろうなー」といった想定です。虎が未理に対して、「儚く散りゆく貴方を」って言っていたら、いい空気感ですし、梅雨を浴びていてもアリなんですよね。だいたい虎はケチャップ王国の主人公なんですから。(未理が強すぎて、虎が弱く見えているが、未理は戦闘狂や脳筋ポジションに近く、虎はオタク気質であるがゆえの知的キャラとして成り立っている。ふたりが居てこそのエモーション)

「果てしなく長い道を辿れば わかるさ 命の雄叫びに」

最後のフレーズでタイトル回収をすればオチがつくでしょ? 「命の雄叫び」自体が何なのかは作曲者でも分かっていません。(この歌詞を書く前は「私として、貴方として」というタイトルだったわけで)

ここはヒロインに伝えているというより、自問自答に近いニュアンスを感じます。いずれ来るであろう雄叫び。「今叫ぶんじゃないんかい!」って思うかもしれませんが、ここでの「雄叫び」、文面通りの雄叫びではありません。「命の雄叫び」となると、命が雄叫びを上げていることになります。実際に心臓や脳が叫ぶわけではないため、心が揺さぶられるときと考えるのが適切でしょうか。

「果てしなく長い道を辿れば、いずれ分かるかもしれない。心の揺さぶられるときが」

このように考えると、ヒロインを失ったことに実感が湧かないという雰囲気になるでしょうか。実際に誰かが亡くなると、特に恋人やパートナーが亡くなると強烈なストレスがかかるとされ、ショックで後を追うように亡くなる方や精神を病ませてしまう方もいるはずです。そういった不安定な影響もあって、頭が真っ白になる、どうしたらいいのか分からないといった、空虚な空気感を感じ取れます。歌だとリズムに合わせて熱烈に歌い上げるだけですが、歌詞を読み解くと、実はここまでメッセージが隠されていたのです。

言わば、エモいんです。ここまでお読みになって、お聴きになって、心に響かないというならば、単に私の技術不足と言わざるを得ません。

作曲をしての感想

今回はほぼ始めての試みだったため、また、正月の高揚効果のために、うまいこと作曲できたのかなと思います。投稿する前にミキシングの問題にハマり、グロッケンやボーカル、ドラムなどの音量問題に悩まされました。NeutronやOzoneといったプラグインを用いることで、数年前よりかは音質が向上したかもしれませんが、パートごとの音量調整までやってくれるわけではないため、細かな調整が必要なのは変わりません。

また、これは創作であり、報酬はいっさいのゼロ。そもそも趣味の創作はそういうものですが、やはり無職で収入ゼロの人間にとっては、どうしても創作に本気で没頭できない節があります。作曲をすることが好きかというと、この曲が仕上がるくらいには好きですが、これだけで満足な生活が送れるわけではないのです。

まあ今は素直に今回の曲がフルで仕上げられたことを喜びたいと思います。

ジャケット写真について

余談として、ジャケット写真を自作してます。数をこなす度に、なんかデザインのセンス上がっているなーって。

特撮ものということで、「特撮 ロゴ」でググって、それらしい具合にまとめてみました。それにAIきりたんを使っていることもあって、きりたんの素材を使うこともできると、なんて素晴らしいことだろう!

命の雄叫び

NEUTRINOとふらすこ式きりたん。これらが無料とか、いい時代に生まれたものよ!

ちなみにデザインソフトは「Affinity Designer」。コロナが流行り始めた去年の春頃に半額で購入できたし、使い勝手も良好。

業界標準を謳い文句にしてサブスクリプションで搾り取ってくるAdobeとはえらい違いですわ! 安ければいいが、趣味で無職の人間には"無理"。コンプリートパックなんて月およそ4,000円だぞ!? こちらのAffinityは買い切りで購入時は4,000円を切っていた! Adobeは年間パックを途中解約して2万を失ったわけで!?

 ごほんごほん……まあ、そんなことがありましたとさ。

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