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宮崎朝の読書会

2022年10月から宮崎朝の読書会に出ている。来年2月に60周年を迎える、歴史ある会。
宮崎観光ホテルの初代社長が4人で始めたそうだ。
毎週金曜日朝8:30-9:30で、輪番制の司会者の進行で、3人が音読する。
普通に音読する方や要点的な箇所だけ読む方もいる。意見交換をしたり、解釈を議論したりなど、いろいろなものの見方があって楽しい。
25名ほどいて、感染症拡大もあり、常時出席は18名くらい。平均年齢は70代。
先月はロシアの女性でノーベル平和文学賞作家のスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチによる「戦争は女の顔をしていない」を読んだ。ソ連時代の独ソ戦に従軍した女性兵士のインタビューを集めたもの。戦争の悲惨さはもちろんだが、国を守るために戦った女性兵士の声は貴重なメッセージであった。ヒトラーのドイツから国を守るという状況は今のウクライナを彷彿とさせる。
悲惨な、残酷な表現も散見されるが、必読本だと思った。
今は「無人島に生きる十六人 」を読んでいる。明治時代にミッドウェー近くで遭難し無人島で暮らした漁師たちの話。明治に書かれた本が平成に復刻された。内容はワクワクするような冒険記のようなもので、あっという間に読んでしまった。経験と統制、明治の日本人の気骨を知るような本だ。

音読をするのだが、私にとっては、学生時代以来だ。
中国哲学科では、漢文を音読する。中国語で頭から読んでいく。返り点等は使わない。
韓ドラの時代劇を観ると、そういうシーンがある。
懐かしい思いをしながら毎週金曜日に宮崎観光ホテルに行く。


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