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「鬼滅の刃」にみる組織の在り方

毎日ブログ 119日目(2020/6/26)

「鬼滅の刃」

原作の漫画は連載を
終了しましたが、
まだまだ根強い人気を誇る
不朽の名作です。

2019年のTVアニメシリーズに続き、
映画が2020年10月に公開予定です。

それは話の展開として言えば、
TVアニメ第1期26話の
続きにあたる話。

これはまだまだ、
TVアニメ第2期も
期待できるんじゃない?


と言うことで今回は
ひとりの「鬼滅の刃」好きとして
少々うがった角度から
鬼殺隊の組織体制に関して
考察をしてみようと思います。

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私の息子も大好きなので、
しっかりと映画館に観に行く予定です。
それまでにコロナよ、去れ^^;


鬼殺隊という組織

まずは基礎知識として、
そもそも鬼殺隊とは何か、
から、確認していきましょう。

Wikipediaでググってみると

鬼殺隊 …
鬼の撲滅を目的とする政府非公認の組織。

なのだそうです。
鬼殺隊もやはり組織なのです。

鬼の撲殺を目的とすると同時に
鬼による被害者の救済も、
物語には表立って
出てこないものの
大切な使命となっている。

企業理念が実に明確ですね。
しかも社会貢献的です。
CSRがはっきりしています。

先に出してしまいますが、
鬼殺隊(企業・チーム)の目的と、
従業員(従業員)の目的が、
同じベクトルを向いているのです。

これは組織としての
ひとつの理想形
ではないでしょうか。


まあ、隊員の一人一人が
鬼の被害者であり、
鬼への強い復讐心を
持っているのですから、
これは当たり前かも知れません。

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鬼殺隊内の人員構造

主人公・竈門炭治郎も
同僚の吾妻善逸、嘴平伊之助も
最初は一番格下の隊士から
鬼殺隊に入ります。
正に新入社員。

数々の指令(業務)をこなし、
見事に完了、実績を示すことで、
階級(役職)も上がっていきます。

ここで大切なのは、
彼らは階級を上げることを
目標としていない事です。

彼らの目的はあくまでも
会社と個人の目的でもある
鬼を倒すこと、
その上で生き残る事。

結果として階級が
上がっているのです。

現に炭治郎は自分の階級が
上がっている事にすら
気付いていませんでした。
(第75話参照)

目標達成の観点からは
自分の現状を確認する、
という意味ではどうかとも思いますが。


キャリアアップイメージ

そして「柱」と呼ばれる上司たち。

新入隊士から始まって、
闘って生き残って
順次ステップアップしていく先。

会社社会では「役員」、
少なくとも事業部長、
といったところでしょうか。

抜きんでた才能
十二鬼月(敵の大将勢)を倒す実績
これを示すことで
隊士からも尊敬を集める人物。


明確に
「鬼は人を傷つける段階で殺す」と
明確な価値基準・判断基準を持っていますね。
その上でそれを実践してきた姿です。

理想のリーダー像

そして何より素晴らしいのが、
御館様と呼ばれる、産屋敷様。
いわゆる社長です。


この方が素晴らしい。

「君たちが捨て駒だとするならば、
 私の同じく捨て駒だ。
 鬼殺隊を動かす
 駒のひとつに過ぎない
 私が死んだとしても
 何も変わらない。
  ~中略~
 私は偉くも何ともないんだよ」
 (第168話参照)

自分がチームの一員であり、
その全員が公平であり、
ただ役割と、それに伴う責任が異なる。
それを芯からわかっている。
理想の上司ではないでしょうか。

ボトムアップ型チームイメージ

そして「隠」部隊や、
柱の身の回りの世話などをする方々。
一般の協力者(ファン)までいるんです。

炭治郎たちが
鬼との戦いで傷を負った時に
治療や回復の手伝いをする存在。

正に炭治郎たち「営業マン」を
陰で支える事務職系の皆さん。
この二者の関係が、また良い^^

お互いを信頼し、
お互いに自分ができる事を
出来る範囲で、
精いっぱい行う。

離職率に悩む社長様へ

ここで突然ですが、
離職率に悩む経営陣の皆さん。

ここまでの話の中に
社員が辞めていく理由のヒントが
多く隠されていました。

1.個人の働く目的と企業の目的の不一致。
企業の目的・経営戦略を
従業員が知らない時、
彼らは会社の将来に
不安を覚えます。

個人と企業の目的が
解離するほどに
従業員はモチベーションを
維持出来なくなります。

そして不安と不満の挙句に
退社を考え、決意するのです。

そして決意した時にはもう、
その真意はひた隠しに隠され、
簡単には聴きだす事すら
叶わなくなっています。
2.信頼し、尊敬できる先達者の不在。
先達者(社長・上司・先輩)が
どう思っていても関係ありません。
従業員がどう思っているか、です。

働く個人が「この人の様になりたい」と
思えるか否か。
いわゆる「ロールモデル」であり
「メンター」の存在。

この人のために何かをしたい、
とまでなれば、
離職に繋がる可能性は激減します。

これらの他にも
様々な要因は考えられるのですが、
離職に繋がる2大要素は
まさにこれらなのです。

御社にとっての課題が
これらに該当するとは限りませんが、
少なからぬヒントになるのではないでしょうか。


鬼殺隊って、
仕事の内容が
鬼との殺し合いじゃなければ、
理想に近い組織なんじゃないでしょうか。

問題点は2つだけ!
①退職者のほとんどが死亡
資金の出所がいまいち不明^^;


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それに対し、
敵方である鬼の組織は
正にブラック!

恐怖政治としか言いようのない黒。

ワンマン社長・鬼舞辻無残

「俺の考えを否定するか」で
プチ、っと殺されてしまうのですから。
何という理不尽さ。
溜まったものじゃあ無いですね^^;

貴方の会社は大丈夫ですか?



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