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精神状態を良好に保つための本質的な考え方

どんな分野であれハイパフォーマンスを実現するには、
能力と精神状態の2つが必要不可欠。

知識やスキル、経験を積み重ね能力を上げてきたとしても、
精神状態が悪ければ十全に力を発揮することはできません。

逆に精神状態がどれだけ良くても能力がなければ成果は出ない。

ただ必要な能力はどんな分野で成果を出したいかによって変わりますが、
精神状態を良好に保つための本質的な考え方は変わりません。

ですから、その考え方を知っていれば何をするにも、
精神を最適な状態に保てて成果を出しやすくなるのです。

では具体的にどういう考え方をすればいいのか?

まず、精神には意識と無意識という2つの領域があって、
それぞれ最適な保ち方が違うことを知っておくことが大事。

意識の場合基本的には認識によってその状態が変わります。

例えばポジティブシンキングが精神状態に良いとよく言われますが、
これは物事の認識をポジティブに変えて状態を良くしようとするもの。

失敗をしてはいけない恥ずかしいものと考えるか、
成長するための必要不可欠な要素と考えるかで、
どのような精神状態で対処できるかが変わるわけですね。

ですが、人によってはポジティブシンキングをいくら実践しても、
状態が変わらないかひどい時だとより悪化することもある。

これはなぜかというと意識できない無意識の領域に問題があるからです。

無意識は意識のように認識次第で状態が変わることはなくて、
基本的には刺激とそれによる反応で精神状態が変わる。

加えて無意識は肯定形や否定形などの細かい意味付けを理解できないので、
同じような刺激なら同じように反応するという特徴があります。

ですから、例えば失敗しないためにどうするかと意識で考え続ける、
考えてる方向はポジティブでも失敗を意識すればするほど、
無意識は失敗という刺激を受けていることになる。

で、もし無意識で失敗が避けるものとか恥ずかしいものなど、
ネガティブな要素と関連づいているのであれば、
どんどんネガティブでマイナスになっていく。

精神状態が悪化していくのです。

意識は無意識と違って長く活動することはできないので、
意識的なポジティブシンキングができなくなると、
後にはマイナスの精神状態だけが残る。

つまり意識の精神状態を良好に保つための考え方が、
結果的には無意識を悪化させることがあるということです。

それがパフォーマンスに反映されてしまうと、
十全に力を発揮できなかったりするわけですね。

と、いろいろお話してきましたがとりあえず覚えておいてほしいのは、
意識と無意識の精神状態はその保ち方が違うということと、
意識の状態が必ずしも無意識を変えるわけではないということです。

先の失敗にどう対処するかという場合。

意識的に失敗を成長の機会と捉えて何を学び、
それをどのように行動に反映させるかを、
意識的にきちんと考えるのはいい。

ですが、無意識と失敗が悪い印象で結びついている場合、
失敗のことばかり考えると無意識の精神状態はマイナスになって、
最終的には全体が悪い状態に保たれてしまうこともありえます。

そういう時は趣味とか適度に頭を使うまったく別のことに意識を向けて、
あえて考えないようにすることも時には大事。

こんな感じで自分の無意識の傾向をある程度把握していきながら、
適切な対処をできるように訓練すること。

これが本質的な考え方になるので精神状態を良好に保ちたいなら、
ぜひ意識して実践してみてください。


では、今回はここまでです。

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