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学校選びは学力に余裕のあるところへ

こんにちは,HARuです。今日は「進学先を選ぶとき,学力的にぎりぎりを攻めるか,それとも余裕のあるところに進学するかどちらいいの!?」というお話。

「高校選びってどうしたらいいの?」
「点数がぎりぎりでもレベルの高い学校と,点数に余裕があってゆったり過ごせる学校,どちらがいいの?」

といったお悩みにお答えする内容となっております。
私の10年以上の教員経験と周囲の先生方,子どもたちからの話を聞いた中での一つの結論です。

では,いってみましょう!

高校選びって迷う…

私は中学校教員ですので,子どもたちは次の進路選択として「高校進学」という子どもがほとんどです。
文部科学省の調査でも,高校進学率は全国で97%を超えている状況という結果が出ています。

さて,では,高校進学にあたり,どのような高校を選べばいいのでしょうか?

今まで見てきた中で,子どもたちが選ぶ基準は
・部活動が盛ん
・制服がおしゃれ
・自分の実力との兼ね合い
・学びたい学科がある

といったところでしょうか。

保護者の方は
・子どもの実力に見合っているか
・出来るだけレベルの高い(偏差値など学力的に)高校か
・子どもが学びたいことが学べるか

という視点で高校選びをされる方が多いように思えます。

特に現状親子ともに最重要視している点が

自分(子ども)の実力に見合っているか

ということではないでしょうか。

学歴社会の崩壊

今までの日本は,というより我々大人のイメージは
「中卒より高卒,高卒より大卒の方が,同じ高卒・大卒ならばよりレベルの高い(偏差値等の高い)方が良い。そうすれば,安定した就職をすることができる」
では無いでしょうか?

実はその学歴モデルは崩壊しつつあります。もちろん,高校進学や大学進学をしない方がいいというお話ではありません。問題は,何も考えずに偏差値が高い高校,大学を選ぶことなのです。

今までの日本の教育では,同じことを同じように同じレベルで,もしくはより高いレベルで行う人材を育成することを目的として行われてきました。
それが,学歴社会の醸成につながり,現在の我々の「進学」に対するイメージを作り上げてきたのです。

しかし,よく考えてみてください。今後,必要とされるのは同じ仕事を同じレベルで仕上げられる人材が必要とされるでしょうか?
同じ仕事を同じレベルでこなすだけなら,機械でまかなえてしまう時代になったのです。しかも,機械であれば休まず,黙々と作業に取り組みます。
どう考えても,同じ作業を同じレベルでこなす機械と人間とでは,企業は機械の導入を図ることでしょう。

高校や大学へ行く目的

私たちは,高校や大学へ進学する目的として,いわゆる「良い企業」に就職できるからだと教えられて育ってきました。
そして,一度就職してしまえば,日本の伝統文化「終身雇用制」が守ってくれると。
しかし,現在,多くの企業で「終身雇用制」が崩壊しつつあります。私たち誰もが名前を聞いたことがあるような大企業ですら,「終身雇用制」を採用していないのです。

一方,日本は人手不足だと言われることもあります。
人手が足りないのに,「終身雇用制」が崩壊しているのか?と疑問をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。
実は,企業が求めている「人手」とは『即戦力』のことなのです。
誰でもできる仕事を何も考えずにただ黙々とこなす人材は,先ほど述べたとおり,機械に取って代わられます。
しかし,人間にしかできないこと,いわゆる「クリエイティブ」なことができる人材はどこの会社でも不足しているのです。
そういう意味での人手不足に,日本は陥っているのです。

これは教育のせいでもあると思います。
日本型教育は,同じ内容を同じ年齢の集団が同じ場所で同じようなカリキュラムを使って学びます。いわゆる,同質の人材育成に優れたシステムです。
工場などで製品を大量に作る仕事などに向いた人材育成システムなのです。
現在では,明らかに社会から求められる人材が変化しています。
ただの一教員である私ですら,そのような情報を知り得ているのです。社会全体が大きく変化していることは間違いないでしょう。

ですが,日本の教育はまだ工業化のシステムから抜け出せていません。
出来るだけ同質な人材をその中でもより優秀な人材を育成する教育システムなのです。

進学先選択のポイント

教育システム自体をすぐに変えることは難しいです。それは国が音頭をとっても,各校が変革の意識を高めても,組織自体が大きくなっている教育界は,すぐに方向転換が出来ないのです。
では,どうすればいいか。私が考える進路選択の際に大切にしてほしいことは

・学力がギリギリの学校よりも余裕のある学校へ
・普通科よりも専門学科へ

この2点です。

・学力がギリギリの学校よりも余裕のある学校へ

私自身が進路選択を誤った一人です。私は,中学生当時,「出来るだけ学力の高い高校へ進学する」ことを目的にしていました。私の家庭環境等も関係するのですが,簡単に言えば,昔ながらの「いい学校に行けばいい就職ができる」という考えの強い家庭に育ったのです。(とはいえ,教員になっているので,私の家族の考える「いい就職」であったかは分かりませんが)
ですが,私自身は目指すように言われた高校でも特にやりたいこともなく,夏休み等に実施された高校見学会すら行きませんでした。
未だに後悔しています。
その学校は学力的にギリギリの学校でした。かなり背伸びをして,なんとか入れるかどうか。その学校に入るため,毎日猛勉強をしました!と言えればいいのですが,なんの目的もなく,目標もない私が頑張れるはずもなく💦
ただただ,惰性で勉強をしていました。結果として合格することができましたが,高校生活は正直楽しくはありませんでした。

と私の話が長くなってしまい申し訳ありません。ここからが本題😅

なぜ私が学力的に余裕のある高校をすすめるかというと,
・落ちこぼれて自信を無くさないため
・普段の授業を辛く感じないため
・自分の自由になる時間を確保できるため

という3つの理由からです。

・落ちこぼれて自信を無くさないため

ギリギリに入れる高校へ行くと,ほとんどの場合,落ちこぼれます。落ちこぼれると勉強にやる気が無くなり,ますます勉強に取り組まないという悪循環に陥ります。
学習するということは,自分の視野を広げることとイコールだと私は思います。
さらに言えば,様々な機会を失うことにもつながるため,落ちこぼれるより,ある程度の成績で高校生活を送った方が幸せを感じることができると思います。

事実,私は高校時代,相当落ちこぼれました。赤点や補習もたくさんありました。
正直,先生の話を聞いていても理解できないのです😅
自分の努力不足が一番の原因ですが,高校生の自分はそこで,一念発起し,頑張ろう!とはなりませんでした。
多くの人にそんな切ない思いをして欲しくないと思っています。

・普段の授業を辛く感じないため

上記理由と同じことですが,授業を聞くことが苦痛になってしまうと,成績はますます下降の一途をたどります。
正直,訳のわからない授業を50ふん,55分聞くほど苦痛なことはありません。
私は,耐えきれず夢の中にいったことも数えきれず…
ですので,自分に最適なレベルの高校で授業を聞き,学習内容を学び,自分自身の視野を広げてほしいと思います。

・自分の自由になる時間を確保できるため

自分の学力のギリギリの高校では,放課後も塾や予習,復習に多くの時間を費やさなければなりません。そうしないと授業についていけないし,理解できなくなってしまうからです。
そうなると人生は勉強づけ。それが楽しいのであれば構いませんが,そうでないのならば,ただ修行のような苦痛の日々を過ごすことになります。

自分の学力に余裕のある高校ならば,放課後の時間の全てを勉強に費やさずとも,授業等にはついていけるはず。そうすれば,自分の自由時間を確保することも難しくはありません。
高校生や大学生には特に多くのことにチャレンジしてほしいと思いますし,チャレンジして失敗したとしても,それが糧としやすい時期でもあります。
そのような自分の時間を確保するためにも,少しだけ余裕のある学校選択をすることをオススメします。


今日も投稿が遅くなってしまい申し訳ありません。
なかなか朝の時間だけで書ききれず💦
毎日更新は続けていきますので,温かく見守っていただけると幸いです。

お忙しい中,お読みいただき本当に感謝しております🙇‍♂️

今回,下記書籍を参考にさせていただきました。今後,もう少し読み込んでからさらに深い内容をお伝えできればと思っています。


ここまでお読みいただきありがとうございました。

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いつもお読みいただいている皆様,ほんっとうにありがとうございます。

それではまた😊

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