2023年もあと2日。今日、12月30日は小晦日というらしいです。「こみそか」じゃなくて「こつごもり」と読むみたい。

わたしは今、太平洋の島国フィジーにいます。昨年の今頃はどこにあるのかもよくわかっていなかったような島で年末を過ごしているなんて、思いもしませんでした。

暑くて全然年末の実感がないのですが、今年撮った写真をながめながら1年を振り返ってみようと思います。

１月

海外ノマドを目指す大人のための職業体験「ノマドニア」に参加のため、バリ島に１ヶ月滞在しました。ビーチを散歩していたら素敵な水着姿の女性2人を発見。何歳になってもお気に入りの水着を着て人生を謳歌しているような、その後ろ姿に惹かれました。わたしもそんな歳の重ね方をしたい。

２月

バリ島から帰国し、2〜3ヶ月は長野県白馬村で生活していました。2023年の冬にスキー場で住み込みバイトをしてから大好きな白馬に今年も戻ってしまいました。この朝に見れる「モルゲンロート」のためにいつも早起きして寒い中カメラを抱えて待機していたことが今年なんて、なんだか信じられないです。何度経験しても、山が真っ赤に染まっているこの時間だけは、本当に世界が止まっているような感覚になって、その壮大さに吸い込まれてしまいます。

３月

白馬村の生活を終え、恋人の地元鳥取県に遊びに行きました。鳥取はなんだか縁があって今まで4回ほど旅行しています。3月の終わりに行ったので桜が綺麗で春を満喫できたのと、鳥取市内に好きなカレー屋さんがあって、そこのあいがけスパイスカレーが激うまで楽しい旅でした。春の暖かい陽気と桜の綺麗さと大好きな恋人に対する愛を全部、ぎゅっと詰め込めた写真になった気がします。

４月

友達夫婦のカップルフォトを撮影させてもらいました。2人の地元京都で街をぶらぶらしながらの撮影。最初は自然な表情や雰囲気を引き出すのに苦労して少し不安になる瞬間もあったけど、一緒にスタバを飲んだり雑談したりしていたら、時々カメラを構えることを忘れるくらい楽しくて充実した時間になりました。着飾ったものより「普段の2人」を撮りたいと思っていて中でのお気に入りの1枚です。貴重な機会を作ってくれた2人に感謝しています。

5月

白馬での生活を終え、4月からは富山県の立山連峰で山籠り生活をしていました。5月になっても辺りは雪景色、3000m級の山でのソリ滑りはスリル満点で最高でした。山の上からの夕日も雲海も満点の星空も飽きるほど見ました。こんな暮らしができてわたしは本当に幸せ者だなと思うし、ここに導いてくれた人や出来事に感謝しています。たくさん撮った山からの夕焼けの写真の中で唯一、この写真だけ飛行機雲をうまく撮れたので選びました。

6月

実家で採れた梅です。帰省したら裏庭に置いてあるのを見つけて、色がかわいくてすぐカメラを向けました。この時のカゴからこぼれてきた梅の香りを、今でも鮮明に覚えています。梅と聞いていつも思い出すのは、5年くらい前にまだおばあちゃんが元気だった頃、一緒に畑に梅の実を採りに行った日のこと。全然実がなっていなくて、あっけなくて2人で笑っていたことを思い出します。今は亡きおばあちゃんにこの大量の梅を見せたら、「よぉなったなぁ〜」とか言ってそれはそれで笑ってくれそうな気がします。

7月

山にハマってから毎日天気を気にするようになりました。悪天候が続くと気分も落ち込むけど、あるとき「霧も楽しもう！」となんでか思いたって、仕事の休憩時間に外にでて撮った1枚。外に出てみたら晴れのスカッとした気持ちよさとはまた違う、幻想的な世界に引き込まれてすっかり霧の日が好きになりました。

8月

夏の富山、暑い中の商店街でこの自転車を見つけました。見つけた瞬間に、だれが乗ってきたのだろうとか何でここに置きっぱなしにしたのかとか、背景にあるストーリーを想像するのが楽しくて撮っていました。水色ってところもなんか好きですね。

9月

立山室堂から別山までソロ登山をしました。日の出を見たかったので夜中の2時に出発したのですが、暗さと寒さと寝不足で途中なんども帰りたくなりました。あとMamiyaのフィルムカメラを持っていた登山はこれが最初で最後です。カメラが2.5kgもあり水かカメラどっちを優先するか悩んだ末、結局どっちも持って行ったのでリュックは激重でした。

10月

山籠り生活中、夕日を見に行くことが日課になっていたのですが、この日は夕日より月に気を取られていたみたいです。月を受け止めるかのように雲が下にあって、なんか愛おしくなっていました。日没後の微妙な色合いの時間っていいですよね。

11月

富山での山籠り生活を終え、フィジーに渡航するまでは地元で過ごしていました。わたしが山籠りをしている間に、実家ではお父さんが柿を取ろうとして脚立から落ちて足を骨折するというハプニングがありました。それを助けているお母さんを見て、2人の絆が素敵だなと感じて撮った1枚。

12月

ワーホリに来た恋人を追いかけ今、フィジーにいます。フィジーは緑が多くてお花もたくさん咲いていて、歩いているだけで楽しいです。まだ始まったばかりの生活、これからたくさん写真を撮っていきます。

今年は新しいことにたくさん挑戦できました。noteを始めたこともひとつ。
来年の年末はどこで何をしているのか、わたしにも予想がつきません。そんな人生が楽しいと改めて実感できた2023年でした。