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アスタロト公爵#25ハエの魔王ベールゼブブ

※この物語は 「阿修羅王」の本編より 悪魔の三大実力者のひとり、アスタロト公爵の作品を抜粋しています。特定の宗教とは 何の関係も無いフィクションです。 

ブラックエンジェルには、迷いがあった。そして気にかかることが。
ブラックエンジェルは、また額に汗を感じながら、ためらいがちに口を開いた。

ベールゼブブ、あんたは天使だった時の事を本当に覚えていないのか?」
「はぁ?俺が堕天使だったと噂があるが、この俺様は魔界生まれの生粋の悪魔だぜ」
本当に記憶を失っているのか・・。

「あんたは、その・・・好きな女は・・・」
「女だって?あの色好みのアスタロトと一緒にするな。俺は女なんて、興味ないさ」
そう言い切ったベールゼブブの後ろには、美しい少年の使い魔達がかしずいている。

女は・・・愛さないのか・・」

アスタロト、女はおまえしか愛さない!

アスタロトは、今も変わらず、女と遊んでいると言ったな」
「あぁ、ルシファーが自分の娘婿に、なんであんな女ったらしを選んだか、理解に苦しむね。
アスタロトの女好きは異常だ。この俺だって、愛する者は、選んでるぜ」
ベールゼブブは後ろを振り向いて、使い魔達に眼をやった。
その中で、ひと際美しい少年が顔を赤らめる。

アスタロトは、たくさんの女と遊んでいる・・・か

ベールゼブブ、男はあなたしか愛さない!

ブラックエンジェルの心の奥に、忘れられない言葉が響いた。


ブラックエンジェル!訪ねて来てくれたの?」
コーラが人影に気づいてバルコニーをのぞくと、月を背にして黒いボディスーツを身にまとった、長い黒髪のブラックエンジェルが立っていた。
「シールド、破って入って来たのね?」
コーラの笑みはくったくがない。

「夜はブラックエンジェルには、何も通用しないのね」
黙って立っているブラックエンジェルコーラはかまわず後ろを振り向くと、夫のリオールに声をかけた。
リオールブラックエンジェルよ。入ってもらってもいいでしょう?」
やさしく微笑むリオールの姿が、ブラックエンジェルの瞳に映った。
二〇〇八年平成二〇年三月二十三日(日)

ありがとうございましたm(__)m
アスタロト公爵のお話は、一旦、ここで終わります。
もちろん本編には、アスタロトやサ―ティ、ブラックエンジェルやベールゼブブの登場シーンは、まだまだあります。
おいおい、ご紹介していこうと思います。
読んでくださった方々、感謝いたしますm(__)m

アスタロト公爵#25ハエの魔王ベールゼブブ


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