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夜警(詩)

レンブラントが描いたレンブラントが
影から僕を見つめている
僕はそれに気づかずに
ただ口をあけたまま
絵の壮大さに身動きできなくなる

ようやく僕はレンブラントの視線に気づく
その冷たい目が
僕を批判している
「お前にこの絵を理解できるのか」
レンブラントの強気な視線が
僕を凍らせる

僕は絵全体を見つめ直す
そして
レンブラントの問いに答えを見つけられないままに
僕は美術館を出る

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