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妖怪(詩)

ものごころがついたときから
他の人間とは違うと気づいていた
人間の中に交じっていても
いつも私は一人ぼっちだった
家庭でも学校でもいつも爪弾きにされた

私なんかいてもいなくても関係ない存在だった
どうすればみんなとおんなじ人間になれるのかわからなかった

その頃の私の願いはひとつだけだった
早く人間になりたい

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